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東京都東村山市西武線久米川駅徒歩5分、西武多摩湖線八坂駅徒歩1分の地下でこそこそ営業中の美容院。
こだわり派の口コミで人気の美容室URBANCRAFT(アーバンクラフト)保です。
メンズ歓迎。
さて、、、先日お師匠より新規研究用の剤が届きました。。。
D-Creamというクリームですね。こちらの使い方をまたわかりやすく記事にしていきます。
こちらのクリームはph4~4.5の酸性のクリームです。
こちらはマニアックな方々が待望した一品化と思います。。。わからいですが、、、クリームに頭を抱える私の救世主です。。。。用事調整クリームがないから、、、ライトなクリーム酸リンスを商品化するくらいなんで、、、用事調整用の剤ってないんですよ。。。なのでこれはよだれものです。
これにですね、、、GMTを混ぜるんですね。。。。
私はハイダメージに対して酸性低還元剤のGMTを使うのですが、これを混ぜるクリームに悪戦苦闘しておりまして、、、そんな矢先こちらが届いたんですね。GMTは酸性で還元力があり、、、アルカリで還元力がなくなるおもしろ薬剤なんですね。ハイダメージだと処理剤のみでは対応できないこともあるので、ビビり毛には還元剤が必要なのですが、、、、ビビりに最適なのでとってもGMTは良いわけなんですね。。。で、作り置きして中性よりに薬剤が傾くと効きが悪くなるので、、、いい感じにphが安定するGMTを「漬け」ておくクリームがほしかったわけなんですね。
その「漬け」用クリームですね。ph4くらいなので普通に酸リンスとしても使えるので多用途に使えるかと思います。
ビビりをいい感じにする際に高ph、高還元の薬剤をビビり部に塗布し、一分還元で流します。
その後、GMTを緩やかにきかせていくイメージですね。GMTは高アルカリでは還元しないので、、、、高アルカリを酸性に傾けながら、、、徐々に還元量を上げていくイメージかと思います。
ここに各種処理剤を組み合わせていくとかなり良さそうですね。。。。。
ハイダメージだと、、、たんぱく質、シスチンなんてないような状態なので、高ph、高還元剤の時短処理の時に一緒にたんぱく質、ケラチンを吸収させるとかなり良さそうです。
イメージ的にですが、、、、
例えば、、、、ビビり直しに、、、、こんな使い方もいいかなと思います。
お師匠のやり方は非常に無駄のないシンプル仕様で苦労と向けなので、、、私はビビりなので内部の体力を上げながらの処置法で考えてみました。
1.髪の内部に脂質と低分子PPTを補給。
2.生ケラチン漬けの粉末システィン増し増しをドーピングしたモノエタ、アルギニンの高アルカリで一分還元。
3.根元のダメージがない箇所はそのまま高還元させておきたいので、毛先のみを水洗(これはお師匠の見たのですが、、、、)なるほど、、、と思いました。ボールで毛先のみ水洗し、根元の薬剤はそのまま。ってことです。
4.ここからGMTを酸性クリームに付け込んだ薬剤をつけるのですが、、、、GMTは酸性で還元なので、、、アルカリに傾いてると、、還元は少ない。GMT酸性クリームを2剤として使うイメージかと考えます。。。。一剤の高アルカリ、高還元剤をGMTで酸化させながら、、、じわじわ還元していくイメージですね。
非常に考え込まれた内容かと感じました。
で、、、酸性還元剤のGMTなので、タンニンが有効なんですね。
1、で1,2で漬け込んだ低分子PPTと生ケラチンと粉末システィンを内部、外部でタンニンとひっつけ、、、、、、そのあとに酸性GMTで酸化+微還元で10分放置。その後中間水洗し、アイロン処理。全体酸化で、、、あとは皮膜はるなりなんなりして終了。
根元の高アルカリ高還元剤は合わせて15分~20分位になるので丁度良いってことですね。
、、、、、、、
これはかなり面白い試みです。最も安全に、しっかりとビビり毛へのアプローチが出来そうですね。。。。
理論上完璧なのではないでしょうか?ここをベースに微調整していくとかなり質の高いことが出来そうですね。。。。
。。。。。
薬剤なんてなんでも良いわけですよ。。。なるべくシンプルなのが良い。あとは各々が各々の髪質に合わせて用事調整するのが良いですね。。。。メーカー完成品使っても細かい対応も出来ないし、応用が利かないんですね。。。。頭の中に理論を落とし込み、原料の使用感などを体で覚えさせる。。。。ケミカルと言っても頭でやるものではなく、最後は自分の体に覚えさせていかないと本当の意味での身になったとは言えないんですね。
今までも我々美容師は体にしみこませてきたわけですね。。。。シャンプーでもアイロンでもカットでも、、、、数重ねることで体に染み込ませ「技術を身につける」。
薬剤使いこなしも同じですね。数重ねて原料の質感を体で覚え、身につけていき、応用する。
、、、、ただ完成品のメーカー使っても、その溶剤がどのような成分が入っていてその成分がどのような効果があるのか?また混合することでどのような結果になるのか?、、、、まずは頭に理論を叩き込み、その後回数を重ねることではじめて身につくかと思います。
なので、、、原料からの研究は非常に為になります。また、、、よくわからない溶剤を使いながら、なんとなく結果で判断しても、、、カットと一緒です。ある程度しか出来ません。
カットもそうですよね。。。。サスーン覚えてはじめて作れるスタイルってあるわけじゃないですか、、、感では決して作ることのできないスタイルがあり、、、、そのスタイルを体に染み込ませ、理論を身につけることでヘアスタイルのカットの応用ができるわけで、、、、その時にはじめて自分なりの自分流スタイルが出来るんですね。。。。それを、、、、ベースも何もないまま、、適当なカットでやっていてもいつまでたっても応用のきいた自分らしいスタイルなんてカット出来ないんですね。。。基礎あっての、、ベースあってのカットなわけで、、、ベースがない状態のカットではカットとは呼べないんですね。切っただけなので、、、、
それと原料研究も一緒です。。。専門学校で勉強した薬剤学の復習をして、もう一度基礎から覚えてくっていう工程なんです。酸化、還元です。薬剤はそれだけ、、、、酸化、還元が上手くいかないから、処理剤やハイブリットなビビり直しが必要になるのですが、、、ここが上手くいけば、、、こんなに複雑なメニューなんていらないかもしれません。。。。
で、、、薬剤基礎が出来たら商品化。そうするとテンプレートサロンから一気にオリジナルサロンに進化できるかと思います。開業しても自分から生み出さないとオリジナルではないわけで、、、メーカー商材だとメーカーサロンになるわけで、、、、そんなところからの解放に必要になるので、私は必死に勉強するわけなんですね。
それではまた明日
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