こんにちは久米川駅徒歩5分、八坂駅徒歩一分。

URBANCRAFT保です。

本日はカットの話です。

最近カットの話題が出ないなと、、、そんな話題になりまして。皆様カットは習得されてると思いますので今更ですが、、、、。若手スタイリストに送る言葉です。

カットで大事なのはシェープと言ってコーム(櫛)で髪を梳かす動作が大事になるんです。

髪を梳かして梳かした髪の毛に角度をつけ、まっすぐシンプルにカットする。

カット手法は様々ですが、このシンプルなカットが一番難しく奥が深い技術なんです。

例えば、、、

このように、、、、髪の毛を引き上げカットするのですが、、、

方法は、、

このように横に毛束をとったり、、

このように斜めにとったり、、、

または、、、このようなななめだったり、、、

このように一箇所の毛束をどのようにとるかでカットは変わるんです。

それを、、、

このように上に引き上げるか、下に下げるか、、、まっすぐ引き上げるか、、、

はたまた、、、切り口の角度を上が長いか、、、下が長いかで変わります。

上下もありますが右にもっていくか、、左にもっていくかと、、、

これで大きくカットが変わり仕上がりが変わるんです。

毛束をどうとるか×上下の角度×左右の角度×切り口の角度

という、、、、とんでもなく何通りもの切り口が出るんです。

更に、、、頭は丸いので、、、、360度あらゆる角度で髪を持ち上げても正確に髪の毛の角度を計算された角度に持ち上げることが不可欠なんです。

少しの角度のズレが仕上がりに影響するので、、、、ここはこう引き上げる、、、ここはこうと、、自分の中のルーティーンを作り、、、何度も何度も繰り返し体に覚えさせないと体に身につかないんです。

そこで大事になるのがシェープになります。

きれいに均一に髪を梳かし髪を持ち上げないと、すべての角度は狂いますし、、毛先が揃わないんです。

揃わない毛先に合わせて違う箇所をカットしてもずれる一方で正確にカットが出来ないんです。

なので、、、始めのシェープで髪を均一に綺麗に梳かし、毛束を持ち上げる動作が大事になるんです。

毎日毎日毛をまっすぐ切り自分のシェープの角度を確認し、仕上がりを確認することで自分の技術のブレを無くすことでより正確なカットが出来るようになります。

なので髪を真っ直ぐにカットするっていうのは非常に重要になるんです。

毛先が揃わなくとなんとなくは形になります。

しかし、、、完璧ではないのです。そして、、日によって仕上がりは変わります。

それではお客様に均一なカットの提供が出来ないので真っ直ぐ切ることが重要になります。

勿論スタイリストによって考えは様々。

あくまで私のカット方法です。

私のカットはブレません。前回と同じなら前回と同じになります。

前回と同じにするにも技術が必要なんです。

始めからブレていると、、軸がないカットになりますので、次もずれる。

結果いつも違うヘアスタイルに仕上がってしまうんです。

このカット技法を理論的に生み出したのがヴィダル・サスーンになります。

カットが上手いとは軸のある普遍的な基礎であるベーシックカットが身についているカットです。

後はお客様の魅力を引き出すセンス。

全てには基礎があり、、、基礎を今の時代の空気に合わせ崩す。

これがいわゆる上手いカットかと考えます。

私は基礎を身に着けているので、、前回担当したスタイリストの技術力はすぐ分かります。

有名だから上手い。人気があるから上手い、、、、、、。

けしてそんなことはありません。

有名店でも、、、有名美容師でも上手い人もいれば下手な人もいる。

有名美容師を世に出したプロデューサーはプロではないので、、、名が知れてればカットは上手いに違いないと思って人気スタイリストを起用することもあるかと思います。

しかし、、、上手い人は上手いですが、、、上手くない人もいる。

逆に田舎の小さな高齢の美容師でも、、、ヘタでセンスのない人もいれば、、、神のような手をもつ達人もいます。

この上手い下手は美容室ではわかりません。

1ヶ月、、、2ヶ月経った時に髪がどうなっているか?

基礎のあるヘアスタイルは時間が経ってもそのままの形で長さだけ伸び崩れません。

基礎のないカットは美容室に帰った次の日崩れます。自分で上手くセットしないと収まらないヘアスタイルになります。

私のカットに支持を頂けてるのは、、、伸びても崩れない。セットが楽。

とお客様自身が感じているからかと思います。

美容師はどのように自己プロデュースし、自己を上手くお客様に伝えていくか?というのも勿論大事ですが、、、、最も大事なのは根っこにある技術、知識をどれだけ伸ばすことが出来るのか、、のほうが大事に感じます。

人によって考えは様々。カットも様々。

しかし、、、、ヘアスタイルはきれいにカットし、、あるべき形になると。

ピカッと輝きオーラを放つものです。

なんといいますか、、、、いいかたは難しいのですが、、、、

オーラを放つヘアスタイルってあるんです。と言いますか、、、細かくカットすることでなんとなくピカッとオーラを放つ瞬間ってあるんです。

そのヘアスタイルってやはりいいんです。

普通のようなヘアスタイルですが、、、同じようなスタイルなのですが、、、なんか違う。

何かがかっこいい、かわいい、、、。

話がそれましたが、、、

様々な仕事をやっています、記事制作もその一つ。

何事も一生懸命取り組めば楽しいものでね。

なのですが、、、いちばん大事なのはやはりカット。

そしてカットを生み出すシェープということです。

色んな知識がありますが「あくまでもカットを活かすため。カットの仕上がりを助けるため。」という認識です。そもそもカットが出来なければ薬剤研究しても、上手いこといかないかと思います。

いくら髪を傷めない方法、髪をつるつるにする方法を編み出しても、、、ばっさばさに梳いていたり、基礎のないカットですと、カットで質感を悪くしてしまうわけなんです。

ある程度の基礎であとは「質感カット」で帳尻を合わせるスタイルが多いと感じます。「なぜブラントカットでまっすぐ切るか?」ここを理解しないといけない気がします。

逆にここを理解していれば、集客も困らないし、そんなに髪は痛まない。「更に良くするため」の薬剤知識になります。カットで形を作れれば、それだけでお客様が集まる位、案外カットを理解してない美容師が多いのかもしれません。

私を支えるのは「薬剤知識」でも「キャラクター」でもありません。「さっと切ってさっと似合い崩れない」というカットだと思います。カットだけで食べていける位にはなります。他の知識や集客方法も別にそんなに必要ないんですね。「プラスアルファどうなのか?」というところです。

ブラントカットも慣れれば10~15分位で仕上がります。「早ければ良い」というわけでもなく、「全ての工程を入れても早い」というのが重要かと思います。これ以上ハサミを入れる必要がないところまで仕上げて早い。

ブラントカットで基礎を作り、スライドカットで質感調整。ドライカットはほぼしません。適当にレザーで切ってブラントで帳尻合わせみたいなスタイルを業界誌で見かけますが、そういうことじゃないんです。

基礎を少し習って終わりではありません。

基礎習得の目安はどんなスタイルも「ブラントカットだけで、乾かしても決まる」が重要

かと思います。「ブラントだけで乾かすと形にならない。なので毛先を崩す」→やがて「はじめから毛先を崩す」になっちゃうのです。

それでは毎回同じカットは出来ないんですね。

毎回毎回、基礎の確認作業を怠らないことが重要なんです。肘の角度、ハサミの開閉、シェープの仕方。

長年美容師やってると上記がぶれてくるんです。ぶれるとブラントカットは決まらないんです。

なので、、、ブラントカットは毎回「自分にブレがないか?」そして「単純作業のクオリティーアップ」に繋がるんです。

一番怖いのは「自分が下手になっているのにきずかない」ということです。ブラントカットは自分の軸がずれるときれません。ブラントカットの神髄は「自分のブレにきずく、そして単純作業のクオリティーが年数を重ねた分だけあがる」というところです。「より早く、より正確に」なります。

この作業はすぐには不可能です。年月を要します。「毎回同じスタンスでカット」をしないと駄目なんです。普遍的なカット理論で基礎の作業のクオリティーを上げる重要さ。

今更ではありますが、、、、年々「若手スタイリスト」のカット技術の低下を感じます。その分私は仕事が減らないので良いのですが、、、、。「基礎がないのに質感調整」と言いますか、、、「質感調整だけで、基礎がないカット。」写真をとればおしゃれなのですが、、、そうじゃないと思うんですよね。

なので若手スタイリストに言いたいことは「ブラントカットだけで仕上げられる基礎技術」の習得を最優先にしたほうがいいよ。。と。写真やインスタや薬剤知識は同時進行かカットのあとがいいよ。。。と。言いたいのですね。。。カット出来なければ他のことで補わないといけないし、それが大変なので、、、、。

ご視聴ありがとうございました。