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【俺物語】

皆様こんにちは。URBANCRAFT代表の保です。
わたくし41歳になりまして、、これまでの俺物語を記事にしてみましたので、
ご興味ある方は見てみてください。
あと最新の縮毛矯正の考え方は、下記の【究極の縮毛矯正】を見てみてください。

こちら美容師向けの発信になります。たぶんお客様が見ても共感はないかと、、。美容師が見ると面白い内容になってます。

また主にはSNSで美容師向けの発信をしておりまして、、美容師の方は
上記の写真をクリックすると僕のフェイスブックに飛びますので、、フェイスブックで申請をしていただけると美容師のお役立ち情報がみれます。
※お客様向けの記事はフェイスブックでは書いていません。

  • 序章
  • 序章2

僕がアシスタントだった時のころ、、、。

【その昔、、、美容室は狂気に満ちていた】って話。

 

僕がアシスタントだった頃。
 
美容室は今はなんかお洒落なイメージがあるかと思いますが、、僕が働いているところは違いました。
 
頭クリクリのマダムが、、朝から晩まで来店し。
 
パチンコ屋さんみたいに【いらっしゃいませー!!】とか【お疲れ様でしたー!!】とか、、大声で掛け声があり、、、
 
朝から晩まで つまようじ みたいなロッドをまきつけて、、強烈で刺激的な薬剤の強烈な匂いの薬をつけて、、くりっくりに頭にしあげたパーマネントを こんなちっちゃいロールブラシみたこともないような、めっちゃ細いまつ毛カーラーブラシみたいなブラシでクリックりの頭を毎日ブローする日々。
 
いつも疑問に思っていたのは、、
 
【なんでこんなにきっちりパーマを伸ばすのに、なんで、こんなにクリクリにかけるんだろうか、、】っていう、、謎の施術。
 
狂気でしかなかった。
 
なんで、、真っすぐに伸ばすのに、、ブローで、、なんでわざわざクリクリにすんのか意味が分からなかった。こんな生産性の悪い仕事はないなと思ってました。
そのクリクリっていうのは【想像を超えるクリクリ】です。
 
つまようじみたいなロットにまいて 激アルカリのくっせーチオでかけるんで、、、それはそれはクリクリでした。
僕は最初一番大変だったのは【笑いをこらえること】でしたね。
 
なんで、、、みんな真面目な顔してお客様もスタッフもなにを真面目な顔して、、こんなおふざけをしているのか不思議でしょうがないかった。
僕がいかれているのか、、この空間にいる方々がいかれているのか、、。
 
先輩に【おかしくないですか?】って言える空気でもなかった。
また、、このよくわからない仕事を練習してた日々。【これなんの役にたつんだろうか、、】
、、、。
シャンプーの練習も不思議でしょうがなかった。
 
めっちゃ力入れないと怒られた。
こんな力入れたら、えらいことになるべ、、、っていうほどの力一杯で頭をガシガシ洗った。
 
頭が出血多量になっちゃうんじゃないかな。と思った。
 
お客様のなかには【つめをたてるくらいガシガシやんのよ!】って怒る人もいた。
 
いらっとした僕は【爪を立てて、ガシガシ】と力いっぱい頭をガシガシとかきむしった。
そしたら、、そのおばあちゃん【やれば出来るじゃない】って褒めてくれた。
 
正直頭おかしいんじゃないのかと思った。
 
その昔 美容室は狂気に満ちていた。
 
美容の欠片もない、、カットはみんなおかっぱだった。梳くっていうのを知らない先輩達。
みんな激重のスタイルで、、梳くっていうがそもそも無かった時代。みんなおかっぱだった。
僕は笑いをこらえるのに必死だった。
 
この人たちはマジでイカレテル。
 
お客様もスタッフも先輩もいかれてた。そしてそれを強要されたアシスタント時代。
 
おかげで つまようじ みたいなロットでも早くまけるし、、くりくりの頭 をブローもうまくなった。
だけど、、、今そんな技術は使わない。
あの時代はなんだったんだろうか、、。

【その昔、パーマメニューがおかしかった】って話。

 
先日マメロットでクリクリ頭にするっていう謎の作業がその昔の美容室の日常風景だったという話をしたのですが、、

そこのサロン。薬剤で価格が違っていたのですが、、

レギュラーコースと、、
あとは、、、アドバンスコースだったかな、、真ん中のグレード。
 
最高級のパーマは バイオペルソシア って名前。
 
カラーと同時に唯一出来るパーマ液で、、今考えると、、コスメ系だったのかな、、。ミルボンのクリームのパーマ液。
カラーとパーマが一緒になると、、スタッフは【あのお客様バイオね】って先輩に言われてた。
 
バイオってなんだよ。そもそも。
バイオってなんなん。
バイオも変だけど、、ペルソシアっていうネーミングセンス。
 
当時ペルソシアが僕のツボに入ってしまいまして、、ペルソシアって何だよ。なんだよペルソシアって。って思ってたのを思い出します。
 
なんで、、あんなにセンスのないネーミング作ったんだろうか、、美容のセンスの欠片もないなと思ってました。
一年ほどアシスタントをそれでも頑張ってたんですが、、
 
そうみてもダサいし、どう考えても無意味。そのサロンの常識がどう考えてもおかしかった。
僕は一年で耐え切れず、お客様に話を伝えます。
 
【僕に切らせてください】
 
ワンレン合格しただけだったけど、、先輩たちのあのクソ重いカットよりはイケてる仕事が出来ると思った。
僕だったら、クリクリにしないで、良い感じのパーマネントを出来ると思った。
 
なんとか説得して、、僕は行動に移す。
 
次の月にご来店した、お客様は店長指名でしたが、、
カウンセリングブースにご案内し、勝手にカウンセリングを始めました。
 
SHAMPOOを始めるころあたり、、店長に呼び出されます。
 
【あんた何やってんの?】って血相を変えて、、僕を呼び出した店長。
 
店長から見たら、、どうやら僕はサイコパスに見えたらしい。
 
あんたの方がサイコパスだよ。このサロンにまともな人間はいないのか?っていつも思っていたので、、僕は平然と言いました。
 
【僕がやりますんで、ほっといてください】
 
あなたよりも僕の方が上手いと本気で思ってた。
 
その時僕は1年目のアシスタントだった。
続く
 
 
 
 
 
  • スタイリストデビュー

当時一年目のアシスタントだった僕。

当時一年目のアシスタントだった僕。
頑張ってワンレンカットを合格したばかり。
 
お客様を説得し、次の月に店長指名のお客様に店長無許可でアクションを起こす。
それを見て、びっくりした店長。
 
僕は平然と店長に伝えました。
【僕がやりますんで、ほっといてください】
 
あなたよりも僕の方が上手いと本気で思ってた。
 
その時僕は1年目のアシスタントだった。
 
店長はもちろん、そんな僕の意見は認めない。
【何言ってんの?駄目に決まってんじゃない】
、、、、そういうと思ってましたけどね。
 
僕は平然として伝えます。
【お客様には話を通しています。お客様はOKって言ってます。かならずお客様を満足させます。あのお客様は店長ではなく、僕に切ってもらいたいんです】
、、、、豆鉄砲を喰らったかのような店長の顔。
 
【私は知らないからね!どうなっても!知らないよ!】って怒ってた。
 
何を怒ってんだか、、。別にいいじゃん。うるせーなぁ。と思ってましたけど、、、。マジでうるせー。ほっとけよ。あんたよりも満足させるわい。もう、核心に満ちていましたから。
 
で、、、カットを始めました。
 
流石の店長。ベースは完璧。完璧で綺麗だった。だけど、重いしダサいんだよね。
僕はその完璧なカットを 崩しまくった。もう、、スゲー崩しまくった。
 
レイヤー的ななにかなのか、、なんなのか、、わかんなかったけど。レイヤー切ったことないしね。グラデーション的ななにかをやってみたけど、、まあ、、グラデーションとか知らないしね。そもそも切った事ねぇし。グラデーション?なにそれ?おいしいの?
 
まあ、、、まかせんかい。我にまかせんかい。きっちりシャレオツにしてやるわい。
 
その時のカット。名前なんてないです。教わってもないですね。
 
なんか先輩たちは上に毛を引き出して切ってたなぁ、、そういえば。みたいな感じで適当にそれっぽく引き出して、、あとはザクザク 崩しまくる。
 
、、、で、、、出来上がったスタイルは【見事にシャレオツだった】わけですね。当時のyouさんみたいな感じっていうのかな。
 
てきとーだけど、、オシャレに決まりましたね。
お客様も随分と喜んでました。
 
、、、、その時僕は思いました。
【カットなんて習わんでも切れるわい】ってね。※もちろん美容師免許は持ってましたのでカットする権利はある。
 
だってさ、、、実際習わなくても切れたし。当時はそれでもよかった。
 
僕はいつも後輩に言うんですが、、、後輩は真面目。
基礎を学び、ルールを知りたがる。そして学んだスタイルは【とにかくダサい】。どいつもこいつも頭かてぇな。って思ってた。
 
【見てわかんねぇのかよ?どう見てもその習ったスタイルダサくねぇか?】って、、。
 
自分でこのスタイル見てどう思うよ?これシャレオツなんか?自分でこのヘアスタイルにするんか?ってさ。
 
そんなダセ―髪の毛自分じゃやんねぇ癖に。それを答えだと習ったまんま【自分で良し悪し考えらんねぇのかよ】
どいつもこいつも。いい子ちゃんしかいねぇのかよ。自分の頭で考えろや。どいつもこいつも。
 
当時僕はナイフのようにとがってた。
 
誰に対しても牙を向き、、、みんなを傷つけていった。僕は僕の正義がある。それがどう見られてもそんなのはどうでもよかった。
 
僕は僕の正義を貫く。自分は間違っていない。周りがおかしいんだ。
 
誰に対しても牙をむいた。俺が正しいんだ。
続く。
 
 
  • 急展開

とんがりまくりのとんがりコーン

当時僕はナイフのようにとがってた。
誰に対しても牙を向き、、、みんなを傷つけていった。僕は僕の正義がある。それがどう見られてもそんなのはどうでもよかった。
僕は僕の正義を貫く。自分は間違っていない。周りがおかしいんだ。
誰に対しても牙をむいた。俺が正しいんだ。
 
、、、、
 
当時そんなこんなで、会社に無許可で勝手にスタイリストデビューをやりました。先輩にももちろんいろ色言われたし、快くは思われてなかった。
自信があった。当時。そして自分ならやっていけるし、必ず会社に利益をもたらす核心はあった。
そして、、僕には早く成長し、お金を稼がなければいけない理由があった。
今長男は20歳。
その頃はまだ1歳の生まれたて。僕は当時21歳でしたが、僕は成長するしか道がなかった。会社のペースに合わせるわけにはいかなかったのが理由。
その後がむしゃらに頑張った。練習ももちろん深夜まで。人の何倍ものスピードで成長をしていった。
あれだけ文句を言ってた店長も先輩も認めざる負えない。やがて、僕を認めてくれるようになりました。
、、、そして、、スタイリストデビューを果たし一年がたったころ。思いがけない話が飛び込んできます。

当時の会社の部長が僕の頑張りを認めてくれ大きなチャンスを与えてくれる話が舞い込んだ。

新店舗のトップをやらないか?

びっくりした。こんな問題児の僕にそんなありがたい話が来るとは、、、。もちろん僕の答えは【ぜひとも僕にやらせてください】
そんなことがあるのか、、、。僕は二年目のジュニアスタイリスト。ジュニアスタイリストがサロンのトップになる。どんな会社なんだ。。。驚きのサプライズに僕は震えが止まらなかった。
とんでもないことが始まる。。自分の人生はどうなるか?そんなの考えている余裕もなかった。僕には選択肢は一つしかない。早く稼ぐこと。誰よりも成長しないといけない理由が僕にはあった。
 
 
 
 
 
当時の僕はまだ、、22歳だった。
続く
 
 
 
  • サロンのトップになっちゃった

22歳でサロンのトップを務めることになった当時の僕。

 
流石にメンツは揃わないと成り立たないので、6~7年目のベテランの先輩と2個上の先輩。
後は同期の人間がいて計5人のスタート。
このうち一名はすぐに移動になって2か月位だったかな、、一緒に働いたのですが。
その移動した同期の一名が今現在URBANCRAFTで勤務をしているっていう不思議な因果を感じますが、、。
なんていうか、、、会社は10店舗位のチェーン店。社風は【アットホーム】です。
 
ほんと、、なんていうか、、、生ぬるいったらありゃしない。そこで働く先輩もなんか、、良い人バッカ。社長も人が良かったけど。随分人の良い会社でしたね。
でも、、僕はそういう空気が大嫌い。こっちは生きるために必死なので、、周りはぼーっとのほほんとしてる環境。
 
当時僕はジュニアスタイリストでしたが、、何個上の先輩でも【てめーちゃんとやれよ!ふざけんなよ!!】みたいな感じ。
マジで必死だったんで、生ぬるい先輩が許せないんで。めっちゃ毎日のように詰めてました。僕より全然うまかったけどね。先輩方は。
 
後輩とか、サロンスタッフに甘い先輩はマジで腹立つんで、なまぬるいことやってんじゃんぇよ!ふざんけんなよ、、みたいな。
まあ、僕後輩だったんで、許されるかな?とか思って。先輩には罵声を浴びせてました。必死だったから。
 
、、、そんなこんなでサロンも好調で人も増え後輩も出来ることあたり、、、今度は僕は社内の教育部門の担当をすることとなりました。
24歳位だったかな、、周りの幹部は40代メインだったけど、、そこに紛れ込んで教育担当をすることに。
当時はカットもヘタで基礎もなかったけどね。
 
一応は社外教育も受けてたんですけどね、、。
 
わざわざ青山までさ、、1か月に一回とかさ。基礎を習いに行かされた。
マジでめんどくせー。
そこの美容室。なんか有名みたいで、部長にここにいけってさ。。マジでめんどくせー。
 
ついた先はピークアブー??何それ。知らねぇよ。
 
そこの空気が異常でさ。みんななんつーのかな、、有無を言わせないような空気でさ。怖いほど張り詰めた空気。。生き苦しい緊張感漂う空間、、、。
型っ苦しい授業が始まんのよ。マジでめんどくせーとか思いながら、、実にならない授業を受けていた。当時の僕は学ぶ気持ちなんてこれっぽっちもなかったから。
 
不愛想な先生っぽい人がさ、淡々と進めるわけ。みんな必死で勉強している様子。僕には理解できなかった。マジでクソつまんねぇ。早く終わんねぇかな。
そもそもそこの講師の偉そうな人。
なんか無表情でさ。口だけ笑って、目は笑ってない。なんなんこのおじさん。
マジで腹話術氏の人形みたい。口に線書いたろか。って思ってました。
 
全てが当時の僕に合わなかった。もっと自由に楽しみながらカットをしたかったわけですが、、そこはエリートの教育。そんなやる気のない僕に合わせてくれるわけでもなく、、淡々と授業が進んでいった。
 
なんの役にもたたなかった時間。
そんな感じでこの時の教育は終わったわけです。
僕がピークアブーにのめり込む前の話しですね。
 
ちなみにその時の講師。
 
 
実は日本のトップのカットの教育者だった。そのすごさに気づいたのは随分後の話し。
僕は大分後で、その価値に気が付いた。
そして、、その時に必死になって学べばよかったことに気が付いたのも随分後の話しになります。
僕は今でも後悔をしている。
その後数年後。カットの重要さを知り、ピークアブーのこの先生の本を何度も何度も見ては練習をしだしたのは、、、30歳の頃。そこまではカットなんて知らなかった。奥ゆかしさも何も。
本が擦り切れるくらい、、、読んだ。僕の一番大事な美容本になったわけです。
、、、
その時の先生の名前は 今は亡き 高澤光彦先生。
僕は知らず知らずに出会っていた。カットの神様と。
当時は全くその価値をわからずに貴重な時間を無駄にした。それを今でも強く後悔しています。
続く
  • 改革

サロンも好調で、相変わらず尖ってた僕。

 
ぬるい会社の改革をしなくてはいけないと心から思った。
僕は教育を行っていたので、、、新卒で入ってきた人間には先輩たちのようになってはいけない。僕は使命感から、新卒の教育担当を志願しました。
大した技術も知識もなかったけど、、、とにかく生ぬるい環境に育った美容師に後輩をさせてはいけなんだと。強く思ったんです。
そして、、大役の待ちにまった、新人教育。
僕の2.3個下の世代だったかな、、
その時15名位の入社があり、その時の教育を教育センターで行うことになった。
僕は新卒のメンバーの話を聞いたのですが、、、
 
どうやら今年は【ヤバい】らしい。随分悪い連中が揃いも揃った年度にあたったみたい。
 
、、、なるほどね。
ぬるい環境の優しい先輩に囲まれた新卒のやつら。こいつら完全に会社を先輩を舐めてんな。
 
そうだな、、、一発かましとろかい。一発かましたるわい。
そんな気合が入ってた。
そのメンバー。新卒の。一番デカくて、一番ヘラヘラしているやつ。
 
、、、、こいつが新卒のボスかな。
随分チャラいヤツ。こいつに一発かましたろうか、、。
そいつ。デカくてチャラくてヘラヘラしてたやつ。
講習当日僕は気合が入ってた。なんせこれから一発カマス気満々の戦闘態勢ばっちり。
 
そうとは知らずに入ってきた新卒の野郎ども。
案の定僕のあいさつが終わり、色々話をしていたわけ。為になる話をね。
そしたら、、ヘラヘラ 授業中の生徒の如く、お遊びが始まった。
、、、
、、来たな。案の定。こいつら俺のことも舐めてやがる。
 
生ぬるい会社の先輩の一人と俺のことを見ている。
。。俺はそういった人間じゃないのにね。ヘラヘラしやがって。
こういうやつが大っ嫌い。人のこと言えないんだけど。
 
生意気こいてる後輩大っ嫌い。
自分のことは棚に上げて、、自分は良くても後輩は許さない。
 
そこで一番目立ってたボス風の酒井君に一発かましてやりました。
、、、急にね。ニコニコしてたのに急にね。血相変えて、、
 
【○×△◆○×△◆!!、、、○×△◆~~~~~!!!】
 
とても書けない内容の言葉を酒井君にぶつけて、、ついでに手に持ってた扇子を酒井君めがけて、思いっきりぶん投げた。
びっくりしたでしょうね。ニコニコしてた人が急にね。マジでヤバい人だと思われたかな。
こういうやつらには正攻法は効かないから。
 
クレイジーな人間には【もっとクレイジーを】ってやつ。正攻法じゃ駄目なのよ。キレたもん勝ちだから。
その後、、、
しーーーーーん、、、。びっくりした新卒諸君。静かになった。
で、、、
 
、、その後 帰った。
 
家に帰りました。
新卒諸君を置いてね。
本気で怒ってなんかないけど、、一発でかいのかますのが目的だったから。
生徒諸君を置いて、、帰ったんですよ。家に。
、、、、
次の日。部長から連絡がありまして、、
 
【タモっちゃん帰っちゃ駄目でしょ】
 
って。言われた。
そりゃそうだ。確かにそうだ。
すみません、、って謝りましたけど。
僕は確信犯。目的は達成したわけ。これで新卒諸君は僕のことを舐めることはないでしょう。
ちなみに酒井君。僕がこの会社を辞めてから、めきめきと頭角を表し、会社のナンバーワンになる。
圧倒的な記録と打ち立てる存在になる。
 
その時の酒井君は仕事の修羅。鬼のように自分を追い込み仕事をしているらしいというのを風の便りで聞いた。
その後酒井君は自分を追い込みすぎて入院することとなる。そんなのは随分と後の話し。僕が会社を去ってからの話し。
  • へんな上司

今思い出せば、、最初で働いた会社変な人バッカだった気がする。

 
自分も変だけど、、
かなり好きな会社で、めっちゃ心地よかった。みんな優しくて、のんびりで。
 
ホント可愛がってくれた僕のことを。
あの会社で勤めてた時が一番楽しかったかな、、。今思えば。
 
ただ、、ぬくぬくとしていてはいけない。僕は成長したかった。だから、、あえて心地良い会社を抜けた。ここにいては駄目になるってね。
特に部長に可愛がられてまして、、、その部長。
 
見た目が ラッツアーンドスター なんですよ。最初見たときびっくりしたけど、、オールバックで浅黒くて、、なんか真っ白なスーツとかびしっときて、、オールバックで。
マジで鈴木雅之みたいな人だった。
 
小指の爪だけ伸ばしてて、、ブロッキングとるときにやりやすいらしいけど、、。意味わかんない。
 
切れよ小指の爪。
 
なんか、やたら小指の爪を手入れしてましたね。
めっちゃ面倒見良くて、スゲー優しかった。部長。
で、、社長も変わってて、、見た目は西田敏行みたいな感じ。
 
もしくはダチョウの上島龍平 かな。
 
なんか、、頭っていうか、、髪型に違和感があって、、、あれ、、どうみても、、頭。あれ、、のっかてねぇか?っていう髪型してて、、。
新入社員の入社式は毎年恒例で その被り物をとるわけですよ。ヘラヘラしながら。
 
で、、ちらかった頭をですね。新入社員に見せるんですよ。ブラックジョークなのか、、なんなのか。
反応の困るんだよね。
 
正解はなによ??
爆笑したら 駄目でしょ?どうせ。
 
はっはーーー!!ズラやんけー!!はっはーー!!ってやったらどうせ首でしょ?
 
でさ、、かといって、なんも反応しなかったら【こいつら面白くねぇな、ギャグの一つもわかんないのかよ】って思われんじゃん。
どっち??どっち??
どっちよ?
マジで反応の困るからやめてほしい。
 
毎年、外すでしょ?頭。
 
そうするとさ、、しーーんって、、。
 
なんだよ!!!やめろよ!かわいそうじゃん!新入社員。
 
困るんだよ。反応に。
でさ、、、何事もなかったように装着してさ、、普通にまじめな話するんだよね。社長。
。。。なんだよ!!どうすればいいだよ!この空気!!馬鹿か?
 
マジでなんつーか、、天然の極みみたいな社長でさ、、人は良いんだけど、、謙虚でね。いつも店の掃除してたしさ。
でも、、なんかまともな話になんないのよ。
でさ、、僕の顔見るとね。わけわかんねぇこというのよ。
 
【保君。。僕はね。いつか保君の 顔を札束でたたいてやりたいんだよ。】
 
。。
 
。。。
 
 
。。
 
。。
 
なんだよ!!なんだよ!!なんなんだよ!!
どういう意味だよ!!
 
未だにわかんねぇよ。意味。
未だに理解できねぇよ。
 
なんで札束でたたきたいんだよ!なんでそれをしょっちゅういういうんだよ!!
 
【、、、はあ、、ありがとうございます。】
っていうんですけど、、、
 
。。。
。。
。。
 
 
 
 
なんだよ!ありがとうって!!
 
それしか返しがみつかんねんだよ!
なんだよ!いみわかんねぇよ!!
、、
、、
、、
そんな会社だった。
 
僕が辞めてからは、、僕も必死だったんでそんな過去の会社にも興味がなく、、ひっしになってたんで、、話もきかなかったですけど、、
僕が30歳位だったかな、、知人に、そこの部長の話になってさ、、
【部長ぶっ倒れたらしい、、】って、、
 
【え??、、、マジで、、】
【なんで、?】
、、
そしたらさ、、
【もう元気みたいだけど、、、バイアグラ飲みすぎて倒れたんだって】って、、、
、、、、
、、
、、
馬鹿かよ!!どいつもこいつも馬鹿ばっかかよ!
 
ラッツ&スターみたいな人が、、、バイアグラ飲みすぎて、、ぶっ倒れた。
 
でさ、、、【俺はまだ男を捨てたくない】っていってたらしい。
、、
もうさ、、、
 
なんなん。あの会社。
こんくらい平和で愛くるしい会社だったってこと。
続く
  • 黒船襲来

なんかどうやら中途でスタイルストが入るらしい。

そのころかな、、あんまり中途で会社に入ってくるスタイリストっていないんだけど、、
なんかどうやら中途でスタイルストが入るらしい。
随分と優秀な人がね。
っていう情報が入りました。
 
噂によると二名が入ってきて、、なんか羽村のサロンがつぶれて、、でそこのスタイリストが二名うちに来るって、、。
 
【ほー、、、珍しい、、どんな人かな?】って興味深々。
 
でさ、、、そこで新しく入ってきた人。なんか入れ墨はいってて強面のデカい人。なんかスゲーのが入ってきたって、、。
その時に知り合ったのがもうちで今委託で勤務しているスタイリストの森田君。
随分気合入ってる系のタイプで、、のほほんとした会社にしたら、まさに黒船襲来だったんですね。
写真はこの間、なんとなくやってたリーゼントでもちろんリーゼントで営業はしてないけど、、。
気合は当初から入ってました。
 
始めて会ったときは スゲー律儀でめっちゃちゃんとしてましたね。真面目でね。今でもだけど。
 
スゲー大人なんですよ。見た目いかついけど。
森田君は気合入ってたんで、、またたくまに業績を上げていきましたね。のほほんとしている会社だったんで、まあ簡単だったんでしょうね。
 
で、、、森田君がもともと勤務していた潰れたサロン。ここのメンツがすごかった、、、森田君ともう一人一緒にきた山崎君っていうスタイリスト。
スゲー優秀。もう、、超絶優秀だったね。面倒見も良く。変わってたけどね。
 
で、、、そこのサロンはその二名の他に先輩が二名いて、、
その二名は後に多摩地区の一番の繁華街の立川でバンバンサロンを出していく人気サロンのオーナーになる。
その山崎君は元の先輩の 元立川のオーナーのところへいっているそう。彼も優秀だったな。変わってたけど。
 
スゲーメンツが揃ってた、その潰れたサロン。どうやら社長がやらかしたらしい、、、違う事業に手を出して、、、ね。良くある話。もったいないよね。
相当のメンツがいたサロン。伝説だよね。
当時僕はのほほんとした会社を改革したかったので、森田君と他メンバーと共に色んなことをやっていた。
そんな縁。
 
縁とは不思議なものですねぇ。。。
  • 偽物

壁にぶち当たる、、、

そんなこんなで、、、最初の会社で頑張っていたのですが、、、
ある壁にぶつかります。
 
当初僕はカットに基礎はなく【それっぽいスタイル】をカットすることは出来るのですが、、どんな変わったスタイルを切っても【ボヤっとしたヘアスタイル】になってしまうんです。
 
ベーシックがなく、崩しのテクニックしかなかった。なので、いつも仕上がりがボヤっとする。全然個性的な仕事じゃないことに気が付いたんです。
自分の仕事はオリジナル性があるはず。だって全て自己流だから、、、そう思っていたのに、、【いつも同じ空気感のスタイル】ボヤっとしている。まるで【額縁の無い絵】のような仕事だった。
 
当時ハサミを回したり、、、ストロークカットとかいって、、髪をバサバサ軽くする感じ。とにかく崩しながらスタイルを作っていて、、ラインなんてものは存在しなかった。
 
当時のカリスマ美容師達はそんな仕事をしていたよね?
あれさ、、今だからわかるけど
 
【下手くそ】なんだよね。
【雰囲気で仕事して上手そうに見せる】内容は上手いペテン師の仕事。
 
実際はマジで下手くそ。
下手くそでもお洒落に着飾り、それっぽい雰囲気を出し。それが青山っていう立地で仕事をすると【騙せる】んですよ。下手な仕事でもね。
ペテン師と一緒。
 
僕の当時の仕事もそう。ペテン師のそれだった。けしてプロの仕事じゃなかった。それでもなんとなく、、、出来た自己流で。それっぽいスタイルに切ることは出来た。
でも、、所詮下手なんだ。これは一番僕が分かっている。
当時後輩にもリスペクトされていた。
会社に一目置かれていた、、、でも違う。
僕はへたっぴのペテン師なんだ。そんなのは誰にも言えない。
 
見栄もあり、、、後輩も見てる。僕は教育担当で、、会社の改革をしてたんだ。
 
僕が自信なくふるまうことなんかできないんだ。
でも、、、自分が一番よくわかっている。
どんなに立派なことをしてようが、言ってようが、そこそこの結果が出ようが、、違う。
 
僕は下手くそのペテン師。
それっぽい風で着飾った僕。メッキにまみれた仕事。
嘘に嘘を固めて出来た、、改革者。
 
みんな僕をリスペクトしてくれた。
 
でも、、、違うんだ。僕は違うんだ。
 
僕は偽物なんだ。本当は自身がないんだ、、。だって僕は下手くそのペテン師なんだから。
 
とても苦しかった。苦しいなんて言えない状況だった。
 
みんなが保さんタモツさんって慕ってくれたんだ。上司も先輩を僕に一目置いてたんだ、、。
今さら後戻りなんてできないんだ。自分はスゲー自分としてメッキをかぶってないと、、。
続く
  • 地域のブラック企業に勤めてみる。

地域のブラックの悪評高いサロンに足を踏み込んで見たら、、色んな意味で衝撃を受けた。

 
そこの会社はトレハの会っていう、、美容グループ。様々なチェーン店がその会に入ってて、、似たようなビジネスをしてます。
 
このグループのチェーン店が美容業界を大きく変えたといっても過言ではない。某有名チェーン店の会社は 結構ここのグループから始めて、、で、抜けてみたいな感じ。
 
いわゆる安いサロンなんですが、、当初はそんな安いサロンはなかった。でも安いってだけじゃないんですよね。
入り口は安いけど、、美容師のランクで価格が変わる。そんなやり方も当初はなかったもので、、瞬く間に全国に広がった。
 
会社は様々ですが、、、【元のビジネスの教育者は一緒】っていうか、、まあグループみたいなもん。
 
スタイリスト⇒トップスタイリスト⇒サロンディレクター⇒アートディレクターのようにステップアップしていく。
かなり有名なサロンもあるので、、、この会社のどこの会社でも皆さん知っていると思う。
 
当時僕が入社した時、、僕がお世話になった先輩がそこの会社に入り、、かなりのトップの方までいって独立したのは話に聞いてました。それで、、僕もって感じ。
入社後。僕はこの会社でトップになると覚悟を決めていた。
 
最初はかなり舐めていた。どうせ安いサロンの 安い仕事をやっているってね。マジで舐めていました。
僕は経験もあるのでトップスタイリストとして入社をしました。
 
まず配属された店舗。
そこの店長。これがね、、、そこの会社で今は副社長なんですが、、、社長がアニキで弟が副社長。
当時は店長でしたが、、、僕と同い年。
当初26~7位だったかな。
 
この副社長に挫折を味わされた。当時は店長。
前の会社とは正反対。数字数字。とにかく数字。
 
甘さなんて【一切ない】厳しさしかないような会社。
休みも少なく 朝から晩まで仕事をし、その後練習を見る。後輩の。これが毎日毎日。
 
とにかくそのスピード感についていけない。
 
店長は30分置きに予約が入っていて、、、朝から晩までずーーーと仕事している。
 
集客の強い会社だったので、、単価は低いが仕事は僕も多かった。ひっきりなしにお客様が来る。
僕は自己流のカットで何とかやっていた。でも、、、遅いんですよ。仕事が。正確性もない。前回と同じ仕事が出来ない。
で、、その店長の仕事はとにかく早い。そして正確。
 
【カットが違う】んですよ。僕の素人カットとは違う。
 
早いんだけど、、キレイ。
、、、なんなんだよ。アイツ。同じ歳なのに。
で、、その店長。僕が最も嫌いなタイプ。
 
イケメンで、カッコ良くて、仕事も出来てベンツ載ってて人気者で、、、しかも超厳しい。なんつーか。マジで妬む。妬みしかなかったですね。正直。
 
【僕が持っていないもを全て持っていた】
ほんと腹立たしい。しかも同じ歳。マジでイラつく。
 
その同じ歳の店長に駄目だしされる。マジで正論をね。
僕はもっと出来るって思ってたんだけど、、、全然駄目。
 
全く自分の仕事が通用しない。そしてついていけない。疲れる。
で、、その店長が崇拝していたのがピークアブー。そこの先生の話を良くしてた、、、。
 
うわ、、、出たよ。ピークアブー信者。出たよ。
みんなそう。会社で優秀な人間はいつもピークアブーの話をしている。何やねん。
 
俺ピークアブー嫌いなんだよ。全身全霊で。
 
で、、、そこの会社 ランクを上げるには【ピークアブーのアカデミーでテストに合格】しなくちゃいけないっていう、、、。
うわ~、、、マジか。またあそこいくのかよ、、、マジでだりー。。。
で、、、いかなくちゃいけないもんなんで、、また、、行くんですよ。前回の会社ではマジで 習う気これっぽっちもなかったから、、、まるで身についていないベーシック。
 
これ、、、また通うのかよ。。。って思いました。
で、、行くんですよ。講習にね。
 
そしたら、、またあの重苦しい空気。みんな必死でさ。自由の欠片もない。型っ苦しいとこと。。。
 
いくんですけど、、、僕ホント疲れてて、、店についていけないくらい、、、で、、で、、毎日毎日終電ですよ。もう、、休みなんて、、死人ですよ。
なので、、、ピークアブーにいくんですけど、、学ぶ気もないしさ、、いやいや行ってるもんなんで、、。
で、、つきますでしょ?で、、始まるでしょ?
で、、僕はね。
 
。。
 
【寝てた】んですよね。
 
で、、ほっとかれますんで、、実技はなんか話聞いてないけど、、とりあえずやってる風で、、だって寝てたからわかんないし。
もちろんテストもその後受けたんですけど、、全然駄目。
 
何回かそうやって、、遠くまで足を運んだんだけど、まあ身につかなかった。。。
で、、毎日毎日流れるがまま。
 
とにかく疲れてた。学ぶ気力さえなかった。
マジでしんどい。アシスタントが半狂乱で泣き出す子もいた。
 
いや、、狂ってる。ここは。。
マジで意味が分かんない。トップの人間たちは働いた後はいつも飲んで朝帰り。で、、そっからめっちゃ働く。
こいつらバケモンだ、、同じ人間じゃない。
 
そして、、、俺は 大したことない。
前の会社ではブイブイいってたけど、、マジで通用しない。
 
【俺、、、下の上位の美容師だったんだ】ってことに気づかされてしまった。
、、、
俺、、才能ないじゃん。努力もしてないじゃん大して。
マジで俺クソだな。ぜんっぜん駄目。
 
全く駄目。
続く
  • 嘘つき

あれさ、、、ブラックブラックいわれてたけど、、、、【至極自然な自然の摂理】ですね。

あのグループ。組織。
あれさ、、、ブラックブラックいわれてたけど、、、、【至極自然な自然の摂理】ですね。
 
人気者は単価高くて、給料めちゃ良い。
 
人気ないければ単価低くで給料めちゃ悪い。
 
今考ええば、、、その配分は問題ありなんだけど。
でも、、、当初の業界水準を超える給料を出していた。
 
だから、、武者修行のようにスタイリストが集まってた。地域のそこそこ美容師が 腕試しにね。
ただ、、
 
そのサロンディレクター、アートディレク―た―への道が厳しい。こんなにも厳しい世界。
僕はここで本当の美容師の厳しさを味わうことになる。
 
そして、、、自分が【凡人以下の美容師】だったことを知る。
 
前の会社では浮いているほど頑張ってたはずだった。才能もあると思ってた。それは、、【勘違い】だったってこと。
所詮【可愛がられて、甘やかされてただけ】だったことに気が付いた。
 
もう、、毎日毎日へとへと、、、考える余裕さえない。毎日忙しすぎて不安感がやってくる。【俺はこのまま、このまま、、こんな毎日を過ごしていくのか?】って考えると、、
不安で不安でしょうがなかった。
 
上手くならない技術。勉強する余裕さえない。ついていけない。
 
がりっがりに痩せた。ガリガリにね。追い込まれて追い込まれて、、毎日店にいかないといけないと思うと吐き気が出る。お腹が痛くなる。
もう駄目だ。。死んじゃうよ。コレ。
 
一年がたった時には気力も体力も全てなくなった廃人にまで僕は落ちていた、、。
 
休みもないし、休みは家で寝るだけ。マジで妻はよく我慢したと思う。僕の目標の為に妻は支えてくれた。家のことは完璧にこなしてくれた。上がらない給料。だって、、下手だから。人気もないし。
 
それでも僕は【絶対給料上がって、良い感じになるから!】っていって、、、この会社に来たのに。一番になるために。ここに来たのに。
。。。駄目だ。もう死んじゃうよ。これ。
 
そして、、根をあげて、、辞めてしまった。
 
僕は、、、逃げたんだ。根を上げて、、ついていけないって、、。情けない。悔しい。でも、、駄目なんだ、、もう働けないよ、、。
だから逃げ出したんだ。
 
信じて家のことも頑張ってた妻。
 
僕は辛くて、、辞めた。なんて、言えなかった。そんな情けないことは言えなかった。
 
だから妻に嘘をついたんだ。
 
【あそこの会社は糞だね。もうやってらんねぇからやめた】
って。。嘘をついた。
 
本当は違うんだ、、、俺が駄目なんだ。俺は大したことないんだ。並以下の美容師なんだよ。
 
前の会社の後輩のことも思った。あんだけブイブイやってた僕は、、あんだけ厳しくやってた。僕。
 
酒井君にも扇子を投げるくらい気合いれろって、、逃げんな!ってみんなに怒鳴りつけてたのに。
 
僕は、、、逃げ出したんだ。辛くて。
 
俺は才能も根性もない、、、金もない時間もない。
 
なんて哀れで情けない男なんだろうか、、、。こんな情けない夫で申し訳ないと妻に思った。こんな情けない根性なしの旦那ですまない、、。でも言えなかった。
家で僕の目標の為に黙ってついてきた妻に。正直になって言えない。
 
 
 
 
 
 
だから、、嘘をついたんだ。
続く。
  • 第三の美容師人生

俺はもう美容師として、終わった。

こうして、第二の美容師人生は幕を閉じた。
 
とても情けない。最初の会社の人たちと連絡なんて取れない。
 
もう、、、穴があったら入りたい。
俺はもう美容師として、終わった。
 
お先真っ暗。
 
才能もないし、努力も出来ないし、きついと逃げ出す根性なしなんで、、俺はこのまま、美容師として、、ただただ、、そこそこの人生を送るものだと思ってたし、、実際そうだった。
 
あの化け物みたいな美容師達のようにはなれない。僕はこのまま老いていくんだ。って思った。
その時28歳位。
 
30歳超えたら自分の美容師人生も下る一方。
 
【俺は終わった】って。俺には美容師は向いていない。向いていないっていうか、、才能がない。凡人だからね。
 
その後妻にも他の仕事を勧められた。
僕は次に何をしようか?考えたんだけど、、、
悲しいかな、、、【僕には美容師しかないんだ】よね。
 
他のことは知らないし、出来ないし、、もっと出来ないのはわかるから。こんなクズな僕は他の仕事はもっと出来ないからね。さぼるし。逃げるし、根性ないし、体力ないし。加えて頭も悪い。
 
美容師だから出来た。その美容師も駄目だったんだけど、、。
 
だから、選択肢なんて他にない。美容師しか出来ないから、、。
 
今度はせめて家族に時間を作ろうってことで【家の近くで働くところを捜した】んです。
田舎の美容師で、、そこそこやってこうって、、せめて家には早く帰れるようにして、、失った家族の時間を作ろうって思った。
 
せめてね、、。せめて家族に時間は少しでも作れるように。
 
僕は多摩地区の武蔵村山に住んでいます。なんもないところ。駅もないほど田舎。一応東京だけど、、、東京感はまるでない。
そこで、、つつまじく、やってこうって、、。どうせ大したことも出来ないしね。
 
で、、求人を見てたら、、なんだ??
ん??
武蔵村山にダイヤモンドシティ―が出来る??ん?
 
おー、、。。日産工場の跡地にデカい商業施設が出来るって。。マジか、、。
このクソ田舎に。しかもめっちゃ近いやん。自電車で行けるやん。
ここならすぐに帰れるし。終電まで働かなくてもいいし、、。休みもあるし。
 
いいな、、ここ。
【AVEDA】???なんじゃそれ?知らねぇな。ま、いっか、半年間保証給30万??
マジカよ、、、。これめっちゃ良いじゃん。
そして、面接を受けた。
 
なんか求人が集まらなかったらしい。そりゃそうだ、、こんな田舎にね。来る美容師も少ないわな。
なので、、割とスムーズに受かって働くこととなった。
 
そのAVEDAサロンで第三の美容人生が始まる。なんか、、、高級店だった、、、隣は三越が入ってた。
 
え、、、何だコレ。超高級店じゃん。田舎の武蔵村山に、、、なんだこれ?こんなんここに作ってもやってけるわけねぇじゃん。
こんな高級店作るか?武蔵村山に。なんだここ。
 
僕は 地元の田舎の高級店で勤務を始めることになった。
まあ、、なんか良さそうだけど、、ま、、何でもいいわい。近くでいいとこ出来てラッキー。給料もそこそこいいし。
 
なんだか、、、わからんが、、、なんかついてるなぁ。
僕のブランドサロンでの第三の美容人生の葛藤がここから始まるわけです。
 
 
 
 
 
 
 
その時僕は美容師としての夢も希望も全てを失った28歳だった。
続く

そして第三の美容師人生が始まったわけです。いわゆるブランドサロン。

 
AVEDAは美容室を出しているわけではなく、、、一店舗だけかな。青山に。今あるか知りませんけど。当時は大阪と青山。
後のサロンは会社がどこも違う。コラボサロンっていうのかな、、母体の会社は違うわけです。

で、、、内装がすごかった。グエナエル二コラっていう、、

 

GINZA SIXの内装デザインをした人。あとは、、超有名ブランドの内装とか、、二億位かかったらしいけど。。

うわ~、、、引くわ。
で、、AVEDAね。
今や有名ですけど、AVEDA。当時は全然無名でしたけど。僕も知らなかったし。
後にピークアブーも加わったAVEDAサロン。当時はなかったけど、、
大分早い段階でAVEDAに触れることになる。
僕、、そんな一流じゃないし、、たまたま近所に出来た美容室がそれだっただけ。半端な野郎が入社したんですよね。
なんか、、、で。
当初。マジで、びっくりするくらい【暇】だったんですよ。
そりゃそうだ、、、地域性が違い過ぎる。お客様なんて来ないよ。高いし。
で、、、そうだなぁ。。
一日0人担当。とか一人とか?そんな感じで鬼のように暇だった。
これ潰れるわぁ。とか思ってた。で、、値下げは一切しないし。
そんな期間が一年以上続いた。マジで【ある意味狂いそう】だったのですよ。暇すぎて。
で、、さぼれないし。ブランドサロンなんで。なんか、、、ぼーっと僕はいつも外を眺めてた。ひまでひまで。
店もきれいすぎて、掃除も終わっちゃうんですよね。暇だし、、汚れないんだよね。
一流の内装も、、使われないと意味がないんだよね。とか思ってた。
でさ、、、そこで働いていた、チーフっていう上司がいて、、一個下の人。
この人その会社からずいぶん可愛がられている人。その会社から配属された人は 選びに選び抜かれた人が来てたんで。

で、、その一個下のさ。上司のチーフがさ。

もう、、、スゲー上手いのよ。当時僕が28だったから 27位かな。もうすごい上手い。ショートカット。
一個前の会社の店長よりも早くて上手い。マジで驚いた。こんな上手い人見たことない。しかも今度は歳下かよ、、。
なんていうか、、、上手いショートって何が違うかわかります??
【襟足ともみあげ】が違う。
すーーーと顔に引っ付くような吸い付くように馴染むカットするんですよ。で、、立体的。
出すところと、、引くところ。この足し引きが出来るんで、ヘアスタイルが立体的。しかも毛先は驚くほどすーーと馴染む。
もう。。美しいってそれだけ。
今までで一番うまいスタッフに
出会うわけですね。しかも年下。
クソ上手かったですねぇ。。チーフ。今は店長かな。
で、、、当時ね。【カット上手いですね。どこかで習ったんですか?】って聞いたら、、、
いや、、自分ピークアブーで習ってます。って。
いつもピークアブーの本をいっつも読んでた。チーフ。
無口で、、なんかチンピラ風の感じっぽかったけど、、いつもピークアブーの本をいつもいつも読んでる。
 
 
で、、月に何回かアカデミーに通ってるってこと。
僕が最初の会社で 可愛がられてた時に通ってたように。チーフもこの会社で可愛がられてた。会社は投資としてチーフに通わせたわけ。将来の会社の柱になる存在として。
そしてチーフは僕とは違って勉強をきっちりやってた。そしてピークアブーのファンだった。昔に面接で落ちたらしい。本当はピークアブーで働きたかったみたい。なので、、要はめっちゃ大好き。自分の会社よりもピークアブーのファンなんですよね。
もう、、、だからなのか、、なんなのか、、そのスタイルは正にピークアブーの講師が作るそれ。もしくは【それ以上のクオリティーのカット】だったんですよ。
、、
、、
 
、、、出たよ。またかよ、、、。また出たよ。
どこいってもぶつかる壁。上手い人間は必ずピークアブーの名前が出てくる、、、。またか、、。俺はチーフには勝てない。ってね。
で、、暇じゃないですか??お客様来ない時は 10時間ぼーっとしてるんですよ。何もしないで、、、もう暇なんですよ。やることなくて、、。
で、、バックルームにはチーフが買った。ピークアブーの本がおいてある。
やることないし、、、見るんですよ。昔も見たよ。パーッとね。でもなんか基礎なんかわかるしくらいの気持ちでさ、、、ぼーっと見てた。暇だから何度もね。
だって、、、超時間あったから。やることないんだし。
本読むくらいですよ。出来るのって、、、後はチーフの仕事見るくらい。それくらいやることがなかった。
チーフがカットはじめると、、、ぼーっと見てた。暇だし。うめーなぁ、、って。はえーなぁって。
【何が違うんだろうか、、、。】
毎日毎日、、、本読んで。暇だし。で、、チーフの仕事をぼーーっと見てた。うめーなぇ、、、何が違うのかな、、。
毎日毎日毎日毎日。
1年はそれで過ぎていった。
二年目になると少しだけお客様が増えてきて、、僕も一日2.3人ほどの仕事が回るようになってた。
なんか、、、チーフの仕事をみて、、、自分でやって、、、本読んで、、でもうまくいかない。なんだろうなぁ、、。
なんだろうなぁ、、、、なんだろうなぁ、、、なんでチーフは上手いんだろうなぁ。。。早いし。
同じようにやってんだけどなぁ。。。。
暇な時間はピークアブーの本を読んで、、こまかーーくみてった。ひじの位置かな、、、立ち位置かな、、、指の使い方。
写真しか見れないし、、でも写真を細かくみた。そしてチーフの仕事をみた。そして、、、一個一個試していった。
うーーん。上手くいかないな。。上手くいかないな。。。
暇だなぁ。。今日も。興味本でも見るか、、何度も何度も、、、何日も何日も、、、、何カ月も、、、
何年も。
自信とかなかったし、、別に謙虚に、、、後輩の面倒を見ることもないし。時間はあったから、、、
毎日毎日チーフの仕事を見てた。そして本を読んだ。
何度も何度も何度も何度も 来る日も来る日も、、。
いつの日か、、、気が付いたら
いつの間にか4年ほどたってた。謙虚に謙虚に。ひたすら年下の仕事を見ていた。
いつの間にか4年も同じ本を読んでいた。
  • 覚醒

あっという間に数年が過ぎていった。

 
特に会社に期待されるわけでもなく、また後輩の教育をするわけでもなく、他所の人間だったし。
社内で誰かとつるむわけでもなく。つるんだところでね。なんもないし。
その数年は美容に向き合う日々。
あとはどうでもいい。
チーフの毛を引き出す角度かな、、、いや違うな、、、スゲーなんだろうな、、
もうずーーと何年も見てた。仕事は似てきた。体の使い方、指の使い方、引き出す角度。もうずーーとみてたから。
わかんなかったら、、こまかーーくピークアブーの本を読む。そして試す。
毎日毎日毎日毎日。
 
何年も何年も、、、何年も何年も。
 
ひたすらカットと向かい合った。
そうすると、、、どうでしょう。
ある日 ピコーンとひらめく。
あ、、、なんかわかった。あーー、、だからこの角度なんだ、、、
そしてピコーンとひらめく。。。あーーだからこの位置で切るんだ。ア――なるほどね、、
ピコーーんとひらめく。あ、、、なるほど。指はこう使うのね。だから写真でこうやって指を使ってたんだ、、。
毎日毎日同じような仕事。そして微調整の毎日。
 
そしてひらめき。
いつのまにか、、本の意味。スタンダードの意味。そして教育の意味。を体感することになる。
恥ずかしい話、、、これまでやってこなかったベーシック。年下の上司の仕事をみて、、そして本で学んでいった。いつの間にか、、そのスタンダードの意味と凄さを知った。
これは一回読むだけじゃ。わからない。10回読んでもわからない。
100回読んでもわからない。
身体にしみこませて、、同じような仕事を何年もやって、、そしてやがて来るひらめき。その時に 始めて理解する。
4年前に見た本の内容が 4年後に見るとまるで違う本のようだった。
いつの間にか僕は早く正確な仕事が出来るようになり、、、そして、、、自由にスタイルを切れるようになってきた。
 
【本当の自由なカット】
 
なるほど。。。基礎がないと自由なカットなんてできないんだ。そして、、、上手くないとカットが、、、上手くならないと【自由な人生も作れない】んだ。
めっちゃ堅苦しかった。ピークアブーの講習。自由も糞もないと思った。みんなが同じスタイルを型っ苦しく切っていた。
でも違ってた。
 
基礎が無ければ自由なヘアスタイルなんて切れないんだ。っていうのが分かった。
基礎が無ければ苦しい美容人生を歩むことにもなる。
接客もそう。裏付けされた自信と基礎がないと、、それは接客に反映される。
生き苦しく、、そして固ーい勉強。つまんない基礎。
でも、、、この基礎が自分を自由にはばたかせるんだ。
 
本当の自由の為の基礎だった。
 
、、、、こういうことか、、、美容師のカットってこういうことか、、。なんか仕事が楽しくなってきたな、、。なんか少しだけ、、、俺、、、上手くなったかも、、。
なんだろう、、、あんなに窮屈に感じていた日々が、、なんて自由で創造的な毎日になるのだろうか、、、仕事ってこんなに創造的なんだ。美容師って想像的で自由な仕事なんだ。
 
どんどん軽くなっていった。全てが軽くなっていった。
なんか羽が生えたみたい、、。
 
 
僕は自由にカットを楽しんでいた。仕事が楽しい、、、。
 
 
もっと出来る!もっとうまくなれる!もっともっと!!
俺はうまくなりたい!!!!!もっと仕事がしたい!!!!
もっと出来るんだ!!!!!!もっともっと!!!!もっと頑張れる!!!!!!俺は出来る!!!
 
 
 
俺はまだまだ出来る!!!!!!もっともっと働きたい!!!!
続く。
  • 裏面

4年位でなんとなくカットが分かってきた。

28歳位からそこのAVEDAサロンで働いて、、その後4年位でなんとなくカットが分かってきた。
仕事も楽しくなり、、自然体で【特に頑張って気合を入れずともお客様の指名が入るようになってきた】
めっちゃ楽になった。いくら沢山仕事をしても、、疲れないっていうか、、まだまだやれる感。
あー、、、なるほどね。だからピークアブーで基礎を習ってきた人たちはあんなに動けたんだ。早いし的確だし、、、これなら【無理なく客数こなせるね】って思った。
だから数字が伸びるんだ。なるほどね、、、逆にいくと基礎がなくカットができないと、、、これほどきついことはない。基礎があれば仕事って楽になるんだね。これならいくらでも働けそうだなぁ。って思った。
その後セットなどは、、会社に臨店講習で来ていた 白坂 春光先生※ヴィサージュ から学び。着々と色々と成長をしていった。
その会社で黙々と粛々と技術を上げていった。
6年位がたったころ、、なんかもう大丈夫だなって思いました。
上には上がいるけど、、、とりあえず、これだけ出来ればお客様に困ることはない。
本当の意味での自信がついたんですね。
【俺はもう一人前かな】って思った。
そして33歳位で独立を考えるようになり、、、34~35歳?で独立 東京都の現サロンのURBANCRAFTを立ち上げることになる。
もう俺は大丈夫。もうそんなに学ぶことはない。お客様に困ることもない。
昔とは違う。本当の自信を自分の力で手に入れた、、、。長かったけど、、、。まあ、良くやったな。
諦めないで良かった。
今後は自分の会社で自分のサロンで、、社長として経営をしていこう。
あんま学ぶことはないし、もう充分だよね。俺。
今から6~7年ほど前の話し。
僕は本当の意味での自信に満ち溢れていた。
、、、
、、、
、、、
、、
、、
僕は独立して。ゴールにたどり着いた。
ここが僕のゴール地点だと思ってた。僕は美容師っていうゲームをクリアしたと思ってた。
、、、
、、、
でも違ってた、、、。
、、
、、
、、
、、
その時、、僕は知らなかった。
、、、
、、、
美容師にはゲームクリア後の
【裏面】が存在することを。
、、
、、
、、
後に僕はそれを知ることになる。
続く
  • 独立

そして、、会社を設立しお店を立ち上げました。

 
第4の美容人生が始まります。ほんの6~7年前の話し。
 
っていうか、、もうそんなに経ったんだ。はや、、。歳とると早くなるよねぇ、、。アッッという間ですね。
会社のコンセプトっていうのはそんなに決まってなくて、、前のサロンがブランドサロンだったんで、、内装も結構お金かけたんですよ。
やっぱ、、新しいサロンを出すわけなんですが、、引き続き僕が担当するお客様に、、なんかショボいなって思われて、通ってくださらないかもしれないと思うと、、怖いんで。出来る限りの内装を作りたかった。
 
前のサロンはグエナエル二コラなわけで、、これに負けない内装って、、。うーん。
で、、数社当たったんですが、、僕の言ってることが伝わんないっていうか、、無理だって言われるんですよ。
そもそも地下だし。サロンって明るくてきれいなイメージみたいで、、一般的には。僕はそうじゃなくて、、
掃除も苦手だし。なんか新品臭い感じがあんま好きじゃないんで。なので、、、、ぶっ壊れたイメージっていうか、、なんかそもそも 壊れた内装のイメージだったんですよね。
 
なんていうか、、、汚くしてください。っていっても【は?】ってなるんですよね。エイジングっていうのが当初伝わらなかったなぁ。
どうせサロンは古くなるでしょ?で、、なんか古くなるとなんか時代遅れみたいな感じになるのが嫌で。
だったら最初っからぶっ壊して古臭い感じにしたくてですね。数年経ってもそもそも古臭いがスタートだから、、いいかな?って。それが伝わらなかった。
で、、、結局頼んだのが、、
 
CPO設計の小澤征嗣さんっていうデザイナーに話を持ち掛けたんです。フラワーズさんっていう美容室がシャレオツでして、、そこを見て頼んでみた。
この小澤さんは神なんですよね。この方のセンス。。。天才っていうか、、センスかな。すごいセンスだった。
小澤さんは なんか、、ひょうひょうとしている感じで、、スゲー腰が低くて。でも話が早かったな。
 
僕が言った内容を【なるほど、、こういうことですよね?】ってすぐにわかってくれた。話が早い、、。
センスあるからすぐにわかってくれるんですよね。
で、、特にぶっ壊れたレンガにこだわってて、、その話したら普通の人だと無理だって言って、、、モルタルワークスっていう、、モルタル造形師っていうのかな、、紹介してもらった。特殊能力持っている人じゃないと 凝ったぶっ壊しは無理らしい。
 
で、、あとはEASEシリーズのデザイナーのイルマダムスっていう会社の豊田さん。サロンロゴなどを作ってくれた人。
 
なんつーか、、、このメンツがシャレオツだったな、いちいち。
続く
  • 禁断の扉

サロンの内装は出来たわけですが、、後はメニューですね。

サロンの内装は出来たわけですが、、後はメニューですね。
元々AVEDAサロンでの影響でナチュラル系のメニューで頭皮と髪の健康をコンセプトに始めたんですよ。
あとは炭酸泉とかのヘッドスパを強化して、、で、、その時に知り合ったのが炭酸泉を提供している佐々さんなんですね。
循環型で、、頭皮に炭酸泉を当て続けることができるっていうのが良いなってことで。で、導入。
他のはメーカーのナチュラル系のを導入。
そもそもメーカーに頼らないでも腕でなんとか出来る感じだったので、、、そういった感じで始めました。
当初は自分の集客の為にアメブロで記事を書いてはって感じ。このアメブロは毎日投稿してたんで、、、それまで打ち込みとか全然できなかったけど、、毎日記事を書いていたら、、そのうち打ち込みが早くなって、、これが今に活きるわけですね。
 
文章とかもね。やってたら慣れた感じ。
で、、2年位経ってからかな、、。
 
炭酸泉の佐々さん。面倒見よくて、、、数か月に一回さ。来るんですよ。連絡なしでフラッとね。なんかフラってくるんですよね。炭酸泉どうですか?みたいな感じで。
で、、その時に少し話をするんですけど、、当時炭酸泉導入企業がめっちゃ多くてですね。サロンのお得意様が多いわけで、、で、、そこからいろんな情報や【全国の成功事例】を知ってて、、それをなんか教えてくれるんですよ。
でさ、、全国区の情報なんて知らないし、、でさ、、色んなことやってるのよ。全国のオーナーは。
で、、、ここ地区のこのサロンはこんなことやってて、、こんな感じで調子いいみたいですよ。とか、、。スゲーニッチで【珍しい、聞いたことないような情報】をね。持ってくる。
 
で、、こんなのどうですか?とか、、話してくれるんですよね。
 
その中でさ、、当時僕はケミカルのけの字もないほど、、ケミカルなんて知らなかったんだけど、、。
佐々さんの話しで【こだわっている美容師はすごいですよ】って話をうけて、、
 
へ~~とかいって。どんなのですか?って聞いて、、
そしたらさ、、、こだわってる美容師は【成分にもこだわり、サロン独自でオリジナルトリートメントの展開とかしてるんですよ】ってきいて、、。
ほーー。。。そんなのあるんだ。。知らないなぁ。って。当時メーカーの大手のしか知らなかったんで、、そんな世界があるとは知らなかった。
なんか検索すると出てくる ドSさん位は知ってたけど、、それくらいなんか興味もなく、、特に知らなかった。
 
でも、、こだわるなら、もっと出来ることはあるってことを知りましてね。。で、紹介を受けたのが【インサイト】っていうサイトですね。
佐々さん曰く、こだわったヘアケアやってるとこはここ知ってますよ。っていわれて、、でサイトを見てみたんですよ。
ここが僕のケミカル人生の最初の門でした。
、、、
、、
いやー、、、驚いたね。サイト見てみて。もう衝撃。
 
カルチャーショック。
 
なんせね、、【全く意味が分からない】のですよ。
全くついていけない。全くよくわからない。
ここ要は化粧品原料の生詰め販売をしている会社で、、なんじゃこれ?って感じでした。全くついていけない。。。
で、、、なんか凄そうだけど、、ってことで、、最初はリピジュアを頼んでみたんですよ。
で、、、数%に水で希釈して、、髪につけてみた。
、、、。
、、、
【なんじゃこりゃ!!!!!!!!!!めっちゃ艶も質感もヤバいやんけ!!!!なんじゃこりゃ!!!】
 
もう目玉が飛び出た。メーカーモノしか知らない僕は、、もう衝撃過ぎて、、その質感と内容に。
オッたまげた、、、わけです。
な、、、なんだこれ、、。なんつーものがあるんだこれ。
こんなのアリかよ、、こんなに髪質がよくなっちゃうのかよ、、これだけで、、、もうびっくり。
【なんか、、、ヤバい門を開いてしまった】と思いました。
 
今から4~5年ほど前の話し。僕はケミカルの門を開いてしまった。。
そして、、、そこから始まる僕のケミカル人生の開幕。
この先、、僕の人生が急展開していくことを この時僕は知らない。。。
 
【たもさん】が生まれるちょっと前の話し。
その時僕はまだ普通の美容師だった。
  • MAGO

もう、、、、めっちゃ面白い。

もう、、、、めっちゃ面白い。今までの美容師人生でこれほど面白いのはなかったな、、。もうハマりにハマりました。インサイトにね。
そーだな、、、【全部試しました】ね。ラインナップ。
で、、、自分で化粧品を作って、試す日々。
 
ある程度慣れてくると、、色々試すんですよ。クリームトリートメント作るには、、
基剤がセタノールで、、、これ固形なんすけど、、温めて溶かして、、そこに、乳化剤入れますでしょ?あとは界面活性剤とか、、水と脂質が混ざるようにしておいて、、後は、お好みの成分をね。
 
相性とかあって、、全然混ざんないやつとか、、分離するやつとか、、その都度調べてさ、、で、、きれいにクリーム化するためにはどうすればいい?とか、、考えて、試行錯誤ね。
 
で、、スゲーのができるんですよ。お手製でね。防腐剤も入れてね。で、、自分で試してみてって感じ。
なんかそれで、、あー、、なるほどね。って感じで覚えていった。
 
で、、その後商品化したくて、、、でイーズバイカーブオールスキンとphコントロールを商品化するわけですよ。工場も探してね。
でね、、、商品化したら、、、インサイトの社長から連絡があり、、商品化を始めたら、インサイトでは取引できませんって感じなんです。で、、中に入れなくなっちゃった。。。
で、、うわー、、どないしよ。
 
特にカチオン化高分子ケラチン原料が必要で、、当時。
で、、慌てて、取り扱っているところをネットで探すわけです。
その頃に知ったのが静岡の森さんかな、、。
WECOベースの。
森さんにはかなりお世話になりました。当初。
 
もう、、、超親切でね。こんなに同業者に親切にしてもらったの初めてで、、、美容師と繋がるっていう発想はなかったんでね。SNSとかも全然だったし。
なんだ?この人?他人の、、しかも同業者の僕にめっちゃ親切に色々教えてくれる。本当に細かく色々教えてくれたわけですよ。
で、、ブログ見ると色々詳しいので、森さんからもかなり学んでいきました。ブログ通して。
現在は同じような活動をしているので縁が遠くなったのですが、、本当に親切ですね、森さん。
 
、、、
で、、その後も色々検索してたんですが、、、
なんか群馬のおじさんのページにたまたま飛んだんですよ。
あ、、この人。カチオン化高分子ケラチンの情報を載せてる。
ちょっと連絡してみよってことで、、連絡してみました。
そしたら、、、なんだ、、この人。
 
なんだ、、このおじさん。なんか解読不可能のメッセージを送ってくる。なんだ、、化学?これは化学の授業か?
なんつーか、、異質。
始めてこんな人にあった、、。
なんだ、、、なんだ、、
興味が出てきて、、ちょっと名前を調べてみる。そのおじさんの。
 
そしたら、、、【MAGO??】マゴ?
なんだそりゃ。しらねぇな、、。変な人、、、。なんかやたら詳しいなこのおじさん、、。
続く
  • タマゾン

そんなこんなでつながったMAGOっていう、、謎の人。

 
話しをしていったら、、、どうやら、ヤバい。なんかあらゆる情報をしってて、、あらゆる人と繋がっている。
なんかすごい。
こりゃガッチガチのガチの人ってことで、、その日から【師匠と呼ばせていただきます】といって勝手に弟子入りをしました。
で、、先生の商品も色々試して、、、でグループに入室。
そのグループのメンバー。グループの内容は全く意味わからなかったんだけど、、、一名だけがっつり話についていっている人がいた。
 
それが【玉野】さんですね。ノイズシェーンの。
当初玉野さんプロフィール画像も全然シュール。横顔でね。顎をもってて、、まじめな感じ。
 
スゲー真面目なプロフで今じゃ考えられないくらい真面目な感じでね。で、、やたら詳しい。
で、、、玉野さんにも色々教えてもらった。めっちゃ兄貴肌でね。玉野さん。超面倒見いいアニキ分ってとこ。
今でも仲いいっていうか、、悪いっていうか、、僕と玉野さんの関係性はまあ、、特殊。なんつーか切っても切れない関係性。
 
先生と玉野さんは特に特別ですね。僕にとって。
あとは辻屋さんとかも、、このあたりから仲良くなってきたかな。北海道の。ミニマルシャンプーとかのね。
あとは千葉の寺本さん。
この辺の方々が逸脱してたかなぁ、、。
このあたりから大分面白いことになってくるんですよね、、。
続く
  • 最終話

感動のラスト!!

【最終話】そして、、、なんかそれから色々あって、、今に至る。
41歳美容師の【俺物語】終わり。
ご視聴ありがとうございました。