髪/肌はどうやって作られるのか?

髪の毛がなぜダメージを受けるのか?そもそもダメージって何なのか?
の前に
まずは髪の毛の構成がどのように出来ているのか??

かなりざっくりですが、、
・ケラチンを多く含むたんぱく質 80~90%
・メラニン/水分/脂質が残りの成分です。

タンパク質と一言でいってもたんぱく質の種類は一つではなく非常に多くのたんぱく質があり、メインのタンパク質はケラチンタンパク質になります。

・タンパク質というものはアミノ酸の結合体で、タンパク質に構成されているアミノ酸の種類でたんぱく質の種類が変わってきます。毛髪の骨格を作るたんぱく質が熱や還元剤やアルカリで変性することがまずは【骨格上のダメージ】になり、毛髪表面のキューティクルのダメージが毛髪外部の手触りの悪さなどのダメージになります。

・メラニン・・・髪の毛の色味になります。ヘアカラーでトーンアップする際にメラニン色素を壊し、色味を明るくし、染色するのがヘアカラーになります。メラニンが変性することがヘアカラーになるので、メラニンを変性させるヘアカラーもダメージの要因になり、毛髪内部外部を空洞化させることでハリコシの低下やキューティクルの劣化になり手触りを悪くさせます。

・水分・・・毛髪内部には10%程度の水分を含みますが、ダメージによるキューティクルの劣化で毛髪内部の水分は外部へ抜けやすくなります。毛髪ダメージが進行するごとに毛髪内部に水分を維持することが出来なくなります。これが乾燥としてのヘアダメージに繋がります。毛髪が乾燥すると髪は硬くなり、手触りが悪くなります。このざらざら感が毛髪ダメージの一つになります。

・脂質・・・毛髪内部には約5%の脂質がありますが、脂質が無くなると水分同様に髪が固くなりパサつきます。手触りがざらざらするので、脂質の減少もダメージの要因の一つになります。

ダメージ要因の4大要素
・パーマ剤の含まれる還元剤の作用によるタンパク質の変性。
・カラー剤、パーマ剤に含まれる、アルカリ成分によるたんぱく質の変性、脂質の流出。
・ドライヤー/ヘアアイロン高熱によるたんぱく質の凝集と水分の流出。
・過度なコーミングによるたんぱく質繊維の劣化。

上記が主なヘアダメージの要因の大きな箇所になります。

・パーマ剤の含まれる還元剤の作用によるタンパク質の変性/・ドライヤー/ヘアアイロン高熱によるたんぱく質の凝集と水分の流出。/・過度なコーミングによるたんぱく質繊維の劣化。・・・・ヘアパーマやストレートパーマの施術をする際に毛髪を還元剤の作用で毛髪のアミノ酸の結合を一度切ります。その後酸化剤で再結合するのですが、100%再結合はせずに再結合できない箇所ができます。再結合が上手くいかない箇所が他の箇所に繋がったりすることで、正常な結合が上手くいかなくなります。そうすることでたんぱく質が変性し、減少することで毛髪に穴が開き、ハリコシの低下を招きます。
・カラー剤、パーマ剤に含まれる、アルカリ成分によるたんぱく質の変性、脂質の流出・・・・アルカリの成分にもよるのですが、一般的なアルカリ成分を使用することで薬剤のphを上げ、毛髪キューティクルを開き、成分を浸透させ、効率的に成分の効果を上げるためにアルカリ成分を使用します。アルカリ剤の種類によって毛髪は膨潤し、柔軟化されます。この状態は毛髪の繊維は繊細な条件で、熱や力で変性をしやすくなり、ダメージの要因に繋がりやすい環境です。無理な力や熱で繊細な条件下でアイロンや͡コテなどの熱処理を加えることで毛髪は凝集し、硬くなります。

また薬剤を浸透させる場合にアルカリ作用の膨潤作用で毛髪のキューティクルが開き、薬剤の浸透がしやすくなるのですが、一度開いたキューティクルは濡らすたびに開きやすくなり、成分の流出がしやすい環境になります。

アルカリ成分/還元剤はたんぱく質以外に脂質を取り除く作用があり、一度の施術で毛髪脂質のその大半を失うといわれています。

上記が大まかなヘアダメージの要因になります。肌の成分の構成は違いますが、髪の毛と構造的には似ている要素が大きく、肌の劣化も同じような問題があります。

【パーマのダメージの具体的な要因をわかりやすく施術を通して書いていきます】

①シャンプー工程・・・界面活性剤を含むシャンプーは脂質を取り除き、保湿力を落とします。界面活性剤の種類によっては髪を乾燥させ、保護する膜を失う要因になる界面活性剤があります。これらは日々のシャンプーでダメージに繋がってしまうので、優しい界面活性剤を使用したシャンプーを使用することがおススメになります。

②パーマ工程・・・還元剤の使用。パーマ/ストレートパーマをかける際に必要必須な要素は【アルカリ.還元剤の使用】になります。アルカリ成分で毛髪を柔らかくし膨潤させ、キューティクルを開き、薬剤が浸透しやすくします。また還元剤の作用を強めます。毛髪が薬剤の作用を高めること=毛髪を繊細にする。ということです。

その後還元剤の作用でたんぱく質の結合をきっていきます。

この繊細な条件下でデジタルパーマの熱やストレートアイロンでの作業で毛髪は変性しやすい環境になり、また熱でダメージを受けています。

【対応策】・・・適正なアルカリを使用し、熱処理の前にアルカリ作用を中和し、軟化膨潤の作用をなくしておきながら熱やコーミングを与えることが適正な対応策になります。また、アルギニン、ベタイン、糖の一種のアセチルグルコサミン、多糖類を使用することで熱による毛髪たんぱく質の変性を防ぐ方法もあります。

還元剤のダメージの対応策は【適正な還元力】での【適正な還元を行う】。これが全てです。ここの適正な還元の使用が出来ないことが毛髪ダメージの要因でもっと大きなウェイトでもあります。過度の還元で不必要な毛髪還元が行われ、再結合が上手くいかずに、繊細な条件下の元、適正ではない熱処理とコーミングが最もダメージ要因の大きな要素になります。

用は薬剤ダメージというよりも施術者による適正な薬剤の使用方法ではなかったが為+適正な熱処理ではなく、適正なコーミングではなかったためのダメージ要因になり、施術者によってはこのようなダメージを作ってしまう場合があります。

また毛髪を変形させることがパーマ/ストレートパーマになるので全くのダメージがないということはあり得ません。ただし施術者によっては最低限のダメージでの作業は出来ることになり、施術者によって毛髪ダメージを大きく変わるということになります。