こんにちは

東京都東村山市久米川駅徒歩五分、八坂駅徒歩一分の地下でこそこそ営業中の美容院。

こだわり派の口コミで人気の美容室URBANCRAFT(アーバンクラフト)です。

縮毛矯正×デジパのコツです。

ストカールが上手くいかないという記事を拝見しましたので、もう一度記事に書いておきます。ご参考にどうぞ。

まず、一番大事なのは「カールがでるか?でないか?」です。無理なものは無理。やらないほうがリスクが少ないこともあります。明らかに無茶な髪質にはカールは出ません。髪質によって超軟毛のハイダメージで炭のように髪が固まってる既矯正毛はリスクが多いので私はやりません。だったら毛先まで綺麗にまっすぐのほうが結果扱いやすいってのがあります。

ダメージがあっても髪質が太いとか、炭のようになっていても濡らしたらコシが残っているとか、、、無茶なような髪質でも元の髪の毛の状態があればなんとかなる場合も多くあります。

あとは毛先が鬼のようにスッカスカの状態でカットなしで、ストカールもリスクが多い。状態によってはいける場合もありますが。

多少のブリーチ位なら、超軟毛でない限りは大丈夫かと思います。

かかりにくそうな難しそうなハイダメージに対してのアプローチ法

①まずはシャンプー。

毛先にタンパク質をつけて一度ドライ。

還元できなくなるのが厄介なので、毛先位の感じで良いかと思います。やりすぎないことが大事。

②還元剤のチョイス。根本は強アルカリクリーム単品。ここはなんでも良いです。15~20分加湿しても大丈夫な強さに設定。これが弱いと普通に根本伸びないので、しっかり塗布。耳後ろやフェイスラインは揉み込む位しっかりと塗布。既矯正部には絶対に薬剤を塗布しない。塗布した途端毛がえらいことになるので要注意。コーミングでもつけちゃ駄目。

③「タマゾン」の「タマミルク」単品塗布。タマミルク単品でビビっちゃう位の毛はそもそも「やらないほうがいい」。

④15~20分加湿。

⑤中間水洗。しっかりと流す。ぬめりがなくなるようにしっかりと流す。。。。その後「WECO」の「イージス」+ナノリペア+アクリオ又は「KEEP」又は何かしらの浸透剤を塗布しコーミング。1分放置でチェンジリンス。

⑥この状態で内部強化をしていきます。タンパク質混合+アクリオ+アルギニン等、、、なければ低分子タンパク質⇛脂質濃いめ、、、無ければ何かしらの油、、、、最後にタンニンやヘマチン。1分ほど放置で流す。タンニン濃いめ単品だとキシミすぎてやりづらいです。その他を先につけてからが良いかと思われます。タンニンは「MAGO」検索です。

タンニンは架橋効果があり、縮合タンニンは酸化すると「固まる」わけですね。なので、まわりの成分と一緒に固まるんです。簡単に言うと。で、、、矯正やデジパで熱加えて乾燥させるとタンニンが固まって固定化されるんですね。なのでタンニンのみで形の維持がある程度は出来るわけです。なのでかかりづらい髪質とか、艶が出にくい毛に対しての「補強」が出来るんです。なのでタンニンを加えることはマストなわけなんです。キシミとか櫛通りとかでやりづらかったら、%を下げるとか。またはリピジュアやBGやグリセリン?まあ、なんでも良いですが、油っぽいの加えれば気にならなくも出来ます。ただやりすぎるとタンニンの効きがあまくるので様子を見ながらですね。

⑦この状態でハリ・コシ、艶が出て「熱に負けそうもない感じ」になってます。軟化的な感じになってないので「ほんまにいけるんかいな?」という感じ。理想はバージン毛を強アルカリで軟化させたくらいのイメージです。毛先はそもそも柔らかいので、軟化したなって感じでなく、「強化されてるな」という質感です。

⑧セット面にて表面の高分子の皮膜になるものを使用します。

・y-ケラトースは高分子ケラチン皮膜

・環状シリコーン+ジメチコンはシリコン系皮膜

・コメエンドウは脂肪酸×タンパク質

・オイルケラチンは脂肪酸×タンパク質

・キトサン、ヒアルロン酸、リピジュアは保湿系のプルプル皮膜。

・ラクトンVEは熱で吸着する18-MEA

・シュラック、コポリマー(ミルスタイル)など

上記を任意で使用し熱を加えながらついでに外部を皮膜でコーティングしておきます。上記の成分は「好み」ですね。質感、操作性考えるとやっぱり脂肪酸×タンパク質がやりやすいですね。オイルケラチンかコメエンドウ。乾燥してたらラクトンVE追加ですね。水と馴染まなかったり、油性が違ったり、極性が違ったりがあるんでコツと知識は必要です。簡単なのはコメエンドウ。これつけて終わり。

⑨乾かして癖の出方をチェック。癖が残っているようであれば軟化不足です。軟化不足であれば水を含んだ状態でアイロンをしてきます。根本だけね。毛先は問題ないはず。水を含んだ状態で根本の癖がのこってるところを処理すれば結構伸びます。それでも伸びなければ、もう一度濡らして再度アイロンです。一度乾いたら痛むだけなんで、それでも更にっていうのであればもう一度濡らすほうが良いかと思われます。そもそも根本に関して「軟化不足」ですね。軟化不足しそうな場合は一剤クリーム塗布時に「揉み込み」すれば良いかと思われます。根本だけです。毛先は伸びてるはず。180度のアイロンで根本伸ばす。

⑩既矯正部を乾かします。ここは伸びてるはずなんで、9割以上ドライ状態で温度をしっかり落として伸ばします。ハイダメージの対応法なので。それでも120度位でやっちゃいます。私はですが、、、。毛先は細かくやっちゃう感じでなくまとめて最後にやったほうが良いかと思います。

⑪根本の毛穴付近をツインブラシできれいに伸ばす。フェイスライン、襟足等は毛穴付近の癖が残りやすいのでしっかり。またフェイスラインの「やけに伸びにくい所」ここは再度根本を濡らし、再度ツインブラシで伸ばす。

⑫デジパをかける所を濡らします。ナノリペア+アクリオがオススメです。浸透MAXなんで少量でもしっかり内部浸透し油も入ります。ササッとつける感じ1割ウェット位。。。でペーパー、ロッドを毛先に置き、再度ペーパーをナノリペア+アクリオで濡らしておきます。この段階で結構ウェット状態です。ヒタヒタではないけど、濡れてる感はしっかりあります。

⑬全体のデジパ部分がウェットな状態を確認後、100度で7~10分。この状態ではまだしっかり乾いてない状態。しっかり乾いた状態で高温は良くないです。ある程度の水分を高温で飛ばすイメージです。その後60度下げて再度「かりかり」まで乾かします。しっかりとドライが基本です。乾いてる状態から始めるとかからない。濡れてる状態で熱を加え、しっかりと水分を抜くことが大事。

⑭2液塗布。しっかり放置。

あとは好みです。色々ですね。最後の質感作りは。

私のハイダメージ対応はこんな感じです。ミドルダメージとか大体の感じならWECOの酸チオ+中性システアミンになんか10%追加です。なんかに関しては色々です。既矯正のご新規のお客様の対応になります。そもそもはじめの段階で中間、毛先をパッキパキにまっすぐにしすぎることで「後始末が大変」状態になりますので、脂質等で中間毛先は減力して「やりすぎない状態」にしておくってことが大事。中間毛先は7~8割仕上げを意識すると「先に無理がない」かと思われます。

ご参考にどうぞ。