もっとも安全性の高い皮膚の洗浄とは?

こんにちはURBANCRAFT保です。

今回は最も安全性の高い洗浄についてのお話です。当サロンでは自社開発した全身洗浄剤があるのですが、その洗浄剤の話の前に皮膚に対する安全性の高い洗浄のお話をさせて頂きます。

当社の洗浄剤の処方は製造工場の先生が考えたもので、こちらの社長は元々科学専門の大学の教授をしていまして、その教授が化粧品の製造工場を作りました。その工場の社長である先生が直々に処方を考えたものです。けして私だけが考えた成分処方ではありません。先生は様々な論文を世に出した知る人ぞ知る化粧品分野の権威でもあります。

私が直接製造工場に伺い先生とお話させていただいた上で私が最も気になったことは、、

「科学専門の元教授が考える最も安全性が高く、正しい洗浄について」です。

その質問に対する答えは驚くほどにシンプルなものでした、、、、、、。その答えとは、、、。

「石鹸が一番良い」

ということです。

我々消費者が洗浄剤に求めるものは「泡立ち」であったり、「髪の質感」であったり、「香り」であったり、と様々なモノを求めます。メーカーは消費者ニーズに応えるために「消費者」が求めるモノに応えてきました。そして出来上がったのが今の洗浄のシステムであると思います。

しかし、、、、洗浄とは?

と考えた時に。一番大事である要素は「皮膚を清潔に保つこと」「安全性が高いこと」であるというのが先生の考えです。が、先生はメーカーが求めるもの、、、メーカーが求めるもの=消費者が求めるものを作るのがお仕事です。

消費者が求めるモノとプロが考えるものというのに大きなギャップがあるんですね。

プロが考える「安全性が高く、皮膚を清潔に保つ洗浄とは?」、、、、、、皆様気になりませんか?私はそこに興味がありました。

その答えが「石鹸での洗浄」ということになります。

その石鹸での洗浄について紐解いていきますね。

洗浄で一番安全性が高いのは「皮膚表面のみの汚れを落とし殺菌をすること」「髪についた塵や汚れを落とすこと」「酸化から守ること」「保湿をすること」です。

ここで最も重要なのが「皮膚表面のみの汚れを落とすこと」になります。

どういうことかと言いますといわゆる洗浄剤やシャンプーという商品は99.9%は界面活性剤が入っています。主成分が水と界面活性剤を使ったものが洗浄剤になるのですが、、、界面活性剤はご存知でしょうか?

界面活性剤とは「水と油を混合する成分」です。

水は油に混ざりません。油は水と混ざりません。その「混ざらない成分を混ざるようにする成分」が「界面活性剤」になります。

界面活性剤にも種類が多くあり、刺激性の強いものやアレルギーになりうる成分もあります。もちろん「界面活性剤が悪い」という話ではありません。あまり皮膚によろしくない界面活性剤もありますが。問題はそこではありません。

皮膚と言うものは角質層が存在し、、、角質はラメラ構造というものを形成しています。水分層と脂質層が交互にあり、しかもそれが幾重にも重なる形で角質と角質の間を埋めることで、緻密な柔らかさを持ち、かつ何者をも通さぬ鉄壁のバリアーとして働いています。

このラメラ構造は強い力であったり、高い温度のお湯であったり、、、、、そして「界面活性剤」で壊れやすいものなんです。

界面活性剤は水と油を混合するものです。ラメラ構造は水と油の層で出来ていますが、その層を壊してしまう作用があります。そうすることで肌内部の保湿成分などが外部に流出しやすくなり、、、、また皮膚はラメラ構造で外部から守られているのですが、そのバリアー機能が低下することが問題なんですね。

なので、、、、そのラメラ構造を復活させるべく、「類似した成分の補給」、、、、いわゆる、化粧水や乳液、美容液などが必要になっています。

しかし、、、、外部から補う成分は所詮「類似した成分」であり、、、最も肌に馴染む成分は「自分から分泌されるもの」になります。なので「最も自分に馴染む美容成分である分泌物」をしっかり落とし「後から類似した成分を補う」ということは合理的でないという考えになります。いくら「良い成分を補給しようが界面活性剤で全てながしてしまう」ここに大きな落とし穴があるかと感じます。また、、、バリアー機能が低下することで「アレルギー物質からの防御が弱くなる」。ここにも問題があります。そうなると「今まだは大丈夫だった成分」がバリア機能が低下することで肌に触れるようになり、結果肌荒れを起こすということになります。もちろんアレルギーは人によって様々ですが、そもそも皮膚内部に浸透しにくい処方なのでリスクが低いということになります。

20代まではいいのですが、30歳を超えてくると肌から分泌する脂質等も減少していきます。本来脂質等を除去する必要がない方が多くて「脂質を落とすよりも保湿成分を補う方が重要」なのでが、界面活性剤で必要な脂質も落としながら保湿をするというのは非合理的であるという考えになります。なので脂質や保湿成分は「なるべくとらない」で更に保湿を重ねるのが本来あるべき「大人の洗浄」と感じます。

もちろん界面活性剤がアレルギーになるとか経皮毒になるとかいう話ではありません。界面活性剤を使いしっかり洗浄をするのであれば「それ以上に倍の保湿や保護膜を作る必要がある」ということになります。ですが、「自分が分泌する以上に自分に馴染む成分はない」というのはあります。

そして顔に関しては化粧水や乳液、美容液があるのですが。頭皮に関してはどうでしょうか?頭皮も顔も皮膚は一枚の皮で繋がっています。顔は保湿するのに頭皮は洗いっぱなしというのが今のシャンプーの現状かと思います。

できれば頭皮も顔と同様にシャンプー後は保湿や美容成分を補うのがベストなのですが、そこまでされる方は稀だと感じます。なので、頭皮に関しても同じで必要以上の洗浄はしないほうが良いという考えになります。

このような考えは海外では浸透していまして「ノー・プー」といいまして、シャンプーをしない方もふえています。

お湯でもしっかりと流せば汚れは落ちます。洗浄剤とは「水と油」を混合する溶剤であり、間接的に汚れは落ちますが。正確に言うと「界面活性剤が水と油を混合し、お湯で流している」ということになります。

私たちは「泡立ちを気にする」わけですが、「洗浄にとって大事なのは泡が立つことではない」ということになります。

ただ「ノー・プー」に関して、お湯だけでは油汚れは落としきれません。また殺菌も出来ません。

なので「皮膚表面の汚れのみを落とすためにはどうすれば良いか?」という話になるのですが、、、、。そこで冒頭の「石鹸が一番良い」という話に戻るんです。長くなりましたが、、、、、、。

「石鹸というものは粒子が大きく皮膚内に成分が入りにくい」というのがあります。なのでアレルギーになるリスクが低いのです。

ただ、、、、石鹸の粒子は荒く、ゴシゴシ皮膚を洗うと石鹸の粒子でラメラ構造を壊してしまったり、皮膚を傷つけてしまうリスクが有るんです。

ここで出てくるのが「イーズバイカーブオールスキン」という泡立たない洗浄剤になります。バイカーブオールスキンの洗浄のシステムについて。

石鹸に変わる「良い洗浄成分はないか?」というところで炭酸水素NAが出てきます。

炭酸水素NAは界面活性剤ではありません。石鹸と同じ様な洗浄効果を得ることが出来ますが、石鹸の粒子のように固くないのが特徴で、炭酸水素NAの粒子はゴム状に柔らかいのが特徴です。なので、、、こすり洗いをしてもラメラ構造も壊しませんし、摩擦による皮膚のダメージのリスクもなくなります。また炭酸水素NAは汚れを混合するのではなく「浮かす」作用があります。なので界面活性剤で水と油を混合するのではなく、「汚れを浮かして落とす」というのが可能になります。

また、、洗浄で大事なのは「必要なモノは残し、非必要なモノは取り除く」というのが大事なのですが、ここででてくる不必要なものが「過酸化脂質」と言うものになります。過酸化脂質とは脂質が酸化した状態のことを示します。

過酸化脂質(かさんかししつ)はコレステロールや中性脂肪といった脂質が、活性酸素によって酸化されたものの総称である。 過酸化脂質は主に脂質の不飽和結合に対して一重項酸素やハイドロペルオキシラジカル等が反応して生成すると考えられる。 中性脂肪由来の過酸化脂質は細胞内でスーパーオキシドアニオンを発生させる。それが核内のDNAを損傷させる作用を持つ。とあるように様々な要素で皮膚や髪の毛に対しての悪影響があります。

この過酸化脂質を炭酸水素NAは分解してくれる作用があるんです。炭酸水素NAは弱アルカリ性です。アルカリが酸を中和し分解し、落としてくれます。なので毛穴などに詰まった固まった過酸化脂質は非常に頑固で落ちにくく、また「悪臭の原因」になります。ここに対しての高いアプローチをすることが出来るのが炭酸水素NAになります。

また、、、炭酸水素NAを皮膚に漬け込むことによって「皮膚が酸欠状態になる」そうすることで逆に皮膚の防御機能が働き皮膚の細胞が活性化しすというのもあります。

ただ、、、、アルカリと言うものは良い作用だけでなく毛穴を開いたり、髪の毛のキューティクルを開く作用があります。なので、、そのままアルカリ状態にするとデメリットが出てしまいます。

そこで出てくる成分が「ヘチマエキス」「サボンソウエキス」になります。この二種類の成分は「収れん作用」という特徴を持ちます。収れん作用をもつ成分があることでアルカリで開くはずの毛穴やキューティクルが逆に引き締まり収斂をします。そうすることで毛穴が閉じ結果皮膚表面の面が整い、きめ細かい皮膚を作り上げるんです。また、皮膚はタンパク質で出来ています。タンパク質が収斂されることで皮膚は引き締まります。なので結果皮膚が引き締まりリフトアップ効果を出すことが出来ます。

なので、この成分を使うと毛穴と髪が引き締まり、髪も肌も収斂されつるつるになるんです。

またサボンソウエキスは若干の界面活性作用があり微弱ながら油汚れも落とすことが出来ます。そして殺菌作用があります。

その後、再度脂質が酸化されないように抗酸化物質であるフラーレンとプラセンタが配合されています。プラセンタは胎盤から抽出する成分で成長因子が入っていますので、皮膚に対する活性化にもなります。

そして最後に保湿成分であるコラーゲンがあり、皮膚の表面を薄い膜で守るヒアルロン酸が配合されています。

と、、、まあ、、、、ひじょーーーーーに長い文章になりました。

私が処方を考えたものではありませんが、、、、製造工場の先生が出した「最も安全性が高く、皮膚に対してリスクがない洗浄剤」は私が想像する以上に「シンプル且つ計算され尽くした処方」になっています。

で、、、長くなったので割愛しますが一緒に使用する「phコントロール」はアルカリに傾いたものを中性に戻すコンディショナーになります。ここもこだわりがあるのですが、、、いかんせん長くなりましたので割愛させて頂きます。

非常に長い文章でしたがご一読ありがとうございました。